Whisky Voice
というサントリーが出している素敵な小冊子で巻頭エッセイを書かせていただきました。
「晩夏の客」
バーなどに置いてありますのでよかったら見てやってください。
書店には置いてないと思います。
出来としてはちょっと舌足らずに終わりましたが。
若くてピヨピヨのときに見た大人の艶ごとの話です。
ああ中年地獄、とツイートしましたが、まあそんなような話です。
依頼の打ち合わせで、サントリーのKさんが
エッセイを事実に基づいて書かねばならないと思っている書き手もいるけれど、
嘘を混ぜていいのだと思う。ノンフィクションじゃないんだから状況も時代も
おもしろくするために、どんどん変えていいのだと思う。
というようなことを力説されてました。
なにをどう書くかによりますが、この手のエッセイは、
嘘が混ざった方がまとまるのは確かです。
また、いろいろな都合上、そのままを書く事もできない場合もあります。
松山俊太郎氏のトークショーで、種村季弘氏がじつに豪快に嘘をまぜる達人であるというようなことをおっしゃってました。こまかく覚えてないのですが、ある作家の家を尋ねたら客人を迎えるのに木にぶら下がってたとかいうくだりがまるごと嘘とかなんとか……。でもそれがいかにもで、かっこいい。芸になっていたと。
でも「身体のいいなり」みたいなエッセイで、嘘を混ぜる事はできないです。
別の編集者に私小説ノンフィクション、と言われましたけど。それはそれでもちろん光栄です。
で、この「晩夏の客」がどこまでホントでどこまで嘘かは、
ご想像におまかせします。