20日は、もはや師匠にして狂友と呼んでもさしつかえないかと思われる
ジビエの鬼、神谷英生シェフの新装開店のプレオープンイベントでもありました。 神谷シェフのことは、そのうち野性時代の連載に嫌ってほど書いてしまいますので ここでは遠慮がちにご紹介。 のっけからあーしのことをきちがい呼ばわりしてきちがいを紹介してくれたきちがいです。 ええ、あーしはここ一年ほど初対面のお方からきちがいよばわりされること あまりにも頻繁にありまして、それ相応に傷ついたりしておりました。 たぶん豚なんか飼って、しかも喰っちまったせいだろうと、うすうすは感づいております。 「月刊世界」の原稿書きながら、当時の半狂乱の日々を思い出し、 あーしなんでこんなに狂ってたんだろう。 一体なぜそんなに豚が飼いたかったんだろうかと首を傾げてますもの。 憑いてたんですかね、なにか。 実はまた豚に逢おうといろいろ画策中だったりしますけど。。 ま、 もはや居直ってんですけれども、それでもきちがい以外の人からきちがいって言われると 胸倉つかんで顎に噛みつきかねませんからよろしくお願いしますよ。 噛みつかれなかったあなたはあーしからきちがいだと思われてるってことで。 やや、話がずれました。 神谷シェフは並はずれた舌と腕前の持ち主であり、すさまじいまでの執着力で日本全国から最良のジビエを最高の時期に最高の状態で集めるそのど根性たるや、あーしなんざ足元にもおよばねえきちがいぶりなんですよ。 そして彼のその一点集中な能力は、ちと語彙力に欠けるという結果を導き、 あーしは会うたびに すげえっす。まじっすか。すげえきちがい。いや、ほんっとすごいんすよ。うっわうまそーな腿。むっちむちだあ(猪の死体を見て)。 くらいしか彼の口から引き出せず、 つねづねあーしの脳を攪拌してくれるんですけれど。 いえ、豚肉の専門家でもありますから、ちゃんと養豚農家へのコンサルティングもされておられます。 しかしあーしと話をするときは、興奮状態にあるのか、語彙が極端に減るのかもしれません。 まーね。屠の道を語り合う友は希少だからな。 でまた彼が凄いといったものを実物で見るとホントに凄いんだからしょうがないんです。 この冬、タイにも行かずになんだかんだとジビエばかり取材しているのも 神谷さんの行く先々の野獣肉とそれをめぐる人々があまりにも面白かったから。 だったのでした。 というわけで、新装開店 La Boucherie du Buppaに どーーーーしても絵を描いてほしいといわれ。 え……と、あーし、タブロー描くの苦手なんすけど、描きましたよ。必死になって。 ドイツ1930年代の屠畜場。豚をのこぎりで半割りにしている図を。 レストランに飾る絵として、どうかと思うんですが、大丈夫です。大喜びされました。すごいっすって。 なにしろレストランなのに、店はガラス張りの熟成用冷蔵庫がどんとならんでいて、エゾシカだの猪だのの枝肉がぶら下がってんですわ。あおくび鴨もいるよ。 そう、たぶん日本で唯一、枝肉を眺めながらお食事できるレストランなの。 あーしが毎日でも食べたいのは 柏幻霜豚の生ハム。神谷さんみずから工房を手掛けた生ハム。ハモンセラーノの作り方なんじゃそうで。これはもうほんとにうまい。昔々セビージャから延々とローマまで二十三時間くらい乗り続けた電車の中でバルセロナの手前あたりで乗り合わせたおっさんたちが切りながら食べて、あーしにも分けてくれた生ハムみたいな味がするんだよう。あのときの革の水筒からのんだワインもうまかった。あーあのころはまだワインが飲めたんだったよなあ……。 それから猪のソーセージがまた絶品でした。猪肉の歯触りが、肉汁が、ぐわーって感じでした。うううう。 えーと写真はそのうち載せます。 神谷さん、ほんとにおめでとうございます。これからもいろいろご教示お願いします。 肉が好きな方、そして ジビエが好きな方はぜひ。 一年中でますから。 あ、あと一人用のカウンター席もありますので 生ハムで一人飲み、にもお勧めです。お酒もいいのそろってます。 や、あーしはワイン飲めないんでカルヴァドスがあればそれでいいんですけども。。。 そういえば、本の雑誌で書評を書かせていただきました山地としてるさんの写真集 「豚と共に」の写真もお店に飾ることになったようです。うれしいです。 枝肉と元気な豚の写真と屠畜の絵(汗)を眺めながら、食べまくってください。 http://r.gnavi.co.jp/a293400/
by riprigandpanic
| 2010-02-24 00:06
| 黒の紳士(淑女)録
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