世界の文字を収集していた中西亮氏が、病気をおして最後に採集しに出かけたのが、北アフリカのティフナグ文字だと読んでいた。
中西氏は京都の印刷会社の社長で、京都大学文学部などからの仕事をきっかけにだったかな、世界の文字を鉛活字におこしていた。世界中の活版印刷の新聞も集めていた。私が彼の存在を知ったのは、亡くなられてからのことだった。取材してみたい方だった。彼のコレクションは大阪の民博にあるので、閲覧にも行った。
で、ずーっと気になっていたティフナグ、ベルベル人の文字なんだろうなと思ってて、先般ようやくこな本を入手。おお、やはりティフナグはモロッコだったか。
『ベルベル人とベルベル語文法』石原忠佳 新開正 新風舍
まだぱらぱらめくってるだけですが、いちおうティフナグ文字についても言及されている。そうか、トゥアレグはまだ使っているのかー。それを中西さんは採取したんだろうなあ。
現在はベルベル人全体としてはアラビア文字かアルファベットで表記しているようなので、この文字は使われることないらしい。アラブ人が来る前には各部族全体がティフナグもしくはそれに似た文字を使っていたようだ。
こういう本は、そりゃあ絶対商業出版されないけれど、ね。持っておきたい本ですよ私にとっては。
新風舎は解体しましたが、残るべき本は残るし、渡る所に渡ってゆくのであることよのう。
一度仕事しただけだけど、新風舎傘下で少年文芸の編集をしていた村井さんはとても印象にのこる青年だった。いまもどこかでがんばっていることと存じ上げます。どうかあの熱意を絶やさずに。