やめられない

先月よがの帰り
本郷通りでぎんなんを拾いました
風吹くたびにぼとぼとぼとぼとぼとぼとと
実を潰す勢いで落ちてきて
車が通るたびにばきばきばきばきばきと
潰れてしまうんで
なんだかもったいないなと
思ってしまったのが運のつき

手のひらに乗るだけと思っていたのに
通りかかった奥さんがスーパーの袋をくださり、
ああもう大変、原稿あるのになにやってんだ、
でもあとすこしで拾い終わるもんねと
拾い終わるたびに風がざって吹き、
ぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼとぼと、

いつになったら終わらせてもらえるのか
もうやめたいと思いつつも
やめられないとまらない
這いつくばって臭い実を一心に拾う。

ようやく女性一人拾いにきてくださり、
安心してあとをまかせて
帰宅。洗ってみたらボウル一杯ありました。

本日ようやくコップ一杯ほど炒ってみました。
黄緑色に輝くようになったら加熱済み。
このタイミングがなかなか。

久しぶりに食べるぎんなんはおいしくて
やめられなくなってしまい気がつくと
コップ一杯完食。明日がこわい。

その昔祖母がまだ代々木に住んで元気だったころ
代々木公園にぎんなんを拾いに行って箱一杯ため込んで
戦利品のように見せてくれたのでした。
当時代々木公園のぎんなんは、風が吹くたびなんて優雅な状況になく
暇な老人と渋谷あたりの料理人たちの血みどろの争奪戦の中にあり
祖母は得意げにホームレスを五百円で雇って
木に登らせゆすらせて実を落とすのだと語り
子孫たちを呆然とさせたのでした。

今も代々木公園では熾烈な争奪戦が繰り広げられてるのだろうか。

しかしそんなにたくさん食べるもんじゃないのになあ、
ぎんなん。
やめれないなにかがある、

ぎんなん
# by riprigandpanic | 2009-01-05 00:13 | どうでもいい日常

兄よ

何年ぶりかに会った兄がおせち料理を食べながら我々妹夫婦に話してくれたこと。

その壱

関わった物件(兄は不動産業)、鼠害が酷いので、業者に頼んだところ、
一メートル四方のシートのようなものを持ってきた。
「要は大判のゴキブリホイホイみたいなんだよな。それをじゃらっと敷き詰めて、餌まいて。そしたら翌日、鼠がたっくさんかかってちゅーちゅー言ってるんだよ。やっぱりほ乳類だから、なんとも悲しい目でこっちをみたりするんだこれが」
「で、それどうやって処理すんの?」
「や、業者さんが顔色一つ変えずにはいって鼠が張り付いたままのシートをくるっくるっと丸めて持ち帰ってったよ。あのまま捨てるのかなあ。すごいなー業者さんは。はっはっは」


兄は私の著書一冊も読んでませんし、基本的に興味ないので出たテレビ番組ももちろん見てません。一生見ないでしょう。助かります。(そうか、うちの家族の薄ーい反応に慣れてんで、ヒトから熱いリアクションをされると戸惑っちまうんだ!! ようやく納得)。変な所に行って変なものを食べてなにか書いてて、最近なぜか羽振りがいい、くらいの認識しかありません。本当です。そのうちナゾの病気(てーかスクレイピーね)になるだろうと半分本気で思っているようです。余計なお世話だ。だいいち羊の頭は普通の食事だ!!ゲテなんかじゃないぞ!!

帰り道の電車で「なんであんたの家族はあんなにしょっぱい話が好きなのっ?」と吐き捨てるようにモクローがつぶやく。ホントにねえ。私も不思議ですが、つい嬉々として聴いてしまうもので。似た者家族だと思うんですが、家族の中で私はものすごい変わり者ということになっています。不本意ながら。

よく考えたら翌日までひっぱる話でもないので二つ目いきます。

「あとはあれだなー。思い出に残ってるのは、別荘地の管理やってたときな。管理棟の横にでっかい調整池があってな。そのときは水張ってなかったんだ。そこにハクビシンと野犬二匹が落ちたんだ。で、一晩中かけて殺し合い。あーれは、すごい鳴き声だったぞー」
翌朝までには野犬一頭が勝ち残り、二頭の死体。
「それお兄ちゃんがかたずけたの?」
「いや、掃除とか別荘地全体の整備をやってくれてる人が、これまた無表情ににさっさと」
「勝ち残った野犬は?」
「保健所だわなそりゃ」

兄は立派な会社員で、取引先のゼネコンの人とゴルフだのボーリングだの接待だのそういうのちゃんとやってるらしいんです。でも会うたびに首つり死体見つけた話とか、ロクな話をしてくれません。たまにしか会えないっちゅうのに。ホントにナゾの多い45歳独身。また彼女(彼氏でも可)いるかどうか訊きそびれた。次に会う時は48歳独身?
# by riprigandpanic | 2009-01-04 00:05 | どうでもいい日常

きれいな苔色の

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実家に帰る途中でメジロが塀に引っかかってました。
てのひらにのせても逃げなかったので、しばらく連れて歩きました。
長い階段を下りて、もうすぐ家に着くというところで目が覚めたのか、飛び立っていきました。
すっかり飼う気になっていたのでちょっと哀しかったです。
2009年に拾ったので、キュウちゃんて名前にしようって決めたのに。
かわいかったんだけどなあ、キュウ……。

青空には白い三日月。深夜待たずに沈んでしまう宵まち月。夜更けに空を眺め回したのは大晦日だったか。
# by riprigandpanic | 2009-01-03 00:03 | どうでもいい日常

頭は頭

あけましておめでとうございます。
ことしもよろしくおねがいします。

去年一年、忙しすぎてほとんど自炊できなかったのが、一番つらかったのでした。自分で作った味噌汁が無性に飲みたかったのでした。
というわけで、暮れに久しぶりにスーパーに入って、鯛の大きな頭を買ってしまいました。

なぜよりによって頭??

包丁刺して割りながら、ああ、マラケシュで羊の頭を割って料理するところを見ていたからだと納得。なんだか自分でも頭割りたかったんですね、たぶん。
しかしうちの安物の切れない包丁ではもう全然刃が立ちません。マラケシュでは祭りの前日に砥ぎやが街角ごとに出てましたけど、やはり包丁は砥ぐべきでした。万が一指を切ったらのこりの朝日の連載はどーなる、と思うと包丁を振りかざしてもいまいち力入らず。結局割るというよりは無理矢理裂く感じで決着。

オープンで焼いてから、昆布出汁とったところに放り込んで煮立たせ、一度濾して、鱗と骨をとった身を入れて、潮汁に仕立て、お雑煮にしました。

のこりは雑炊にするつもりです。
# by riprigandpanic | 2009-01-01 00:43 | どうでもいい日常

来年もよろしくお願いします

大晦日です。

久しぶりに刷毛を持ち、紙をはりました。障子ではなく、ポストにです。

うちは郵便物がとても多いので、普通のポストの他に箱を置いてます。他の同業の方はどうしているのでしょうか。とりあえずペットポトルが入っていた段ボールかなにかの箱を基にして作って、クラフト紙を貼っていたのですが、これが数年かけて全部剥がれました。だめですね、ガムテで適当に貼っただけなんで。で、ボロボロの箱を置いていたら、さりげなくゴミ扱いされました。当然ですね。すみません。すみません。

というわけで、お年寄りや女性受けのいいように、黄色い紙を貼ることにしました。占いとかスピリチュアル系の方々にすべからく愛される黄色。しかしみんななんであんなに黄色が好きなんだろう。不思議だ。フツーにお洒落な女子でも玄関に黄色、とかやってるよなあ。
いやたまたまインドで買ってきた紙が余ってたってだけなんですけどね。他にアタシの持ってる紙を貼っても、またまたゴミ扱いされかねないテクスチャーのものばかりなので。

ボンドも固くなっていて、あー本当に今年は本を作ってないなと実感しました。悲しかったです。が、来年もあんまり作る暇がないんですこれが。ワークショップもやりたいと思っているのですが、単行本二冊をなんとかするまではやらないと思います。あまりにもお待たせしているので流れそうで恐いんです。二冊のうち一冊は本についての本なので、それに合わせてはなにかしようかと思います。

来年は、いろいろルポをはじめたいと思っていて、まだ言えないのですが、少しずつうごいています。どこかで書かせていただけるといいんですが。まあダメでも書きます。

しかしそれとは別にまた、面白い人を紹介するためのなにかもしたいと考えてます。今年は美術家の池内美江さんだったのですが、今年はある人の文章が破壊的に面白いのでそれを形にしようと思っています。どうなるのかはお楽しみということで。

わかってはいたのですが、やっぱり年賀状は書くことができませんでした。

相変わらずぐずぐずですが、どうぞ来年もよろしくお願いします。

みなさまどうぞよいお正月をお迎え下さいませ。
# by riprigandpanic | 2008-12-31 18:00 | どうでもいい日常