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生きております

またもや間が空きましてすみません(←もはや決まり文句になりつつあり)

小豆島に移住しました。
毎日DYYに追われています。今度の家はホームセンターまで一分、というわけにもいかず、
一時期は毎日島の中心部土庄にあるホームセンターに通うという具合でした。

しかし人間あれこれ学ぶもので、千葉にいるときよりは大工仕事が上達しているように思え。

さて前回のブログに書いた アクト・オブ・キリング 以来しつこくインドネシアが気になっており、つい書評会議で入札して、先週ご紹介したのが、
「性を超えるダンサー ディディ・ニニ・トゥオ」

性を超えるダンサー ディディ・ニニ・トウォ

福岡 まどか / めこん



えー、あんまり映画と結びつけて書くのもどうかと思うので書評では短評でしたし触れませんでしたが、インドネシア、行った事はあるけれどそれほど詳しくない、大多数がムスリムなのだが中東とはずいぶん気質が違うというくらいの認識の人間にとって、あの映画はともかく衝撃でした。ずいぶんどころかまるっきり違う。

で、衝撃のひとつが、ヘルマンがなぜ女装して出演するんだ??というもの。


発言からしてヘテロセクシャルでマッチョな、でも外見は上島かマツコかみたいなヤクザの若頭みたいな人が、公に女装姿を撮らせる。これに頭かかえました。いや、本人が嗜好として楽しむならまだわかるというか。楽しませるためにやるのだとしても、たとえ本人がギャグ?を愛するひとだったとしても、ギャグも結局は土地の文化に根ざすものだし。イランでやったらと考えるだけでゾッとするわけで。アラブの春以前のエジプトででも、想像できない。いや私個人は見るの好きなんですけどね。

こちらの本で
ジャワ宮廷の舞踊や舞台に女形の伝統があったこと、そして現在独自のやり方で国際的にも国内でも活躍する女形のダンサー(華人系でプロテスタント)がいるということを知りました。それ以上は類推にすぎませんが、こういう国民的なスターがいてコメディも演じて、美しいダンスも披露して国民が楽しんでいると。なるほどそれならヘルマンの女装もわかるか……と、自分なりに納得したわけです。

本書でも附属DVDのインタビューでも、彼の私生活の性については触れられず、ただイスラム色が強くなればなるほど、女形として舞台に立つことへの難しさもあるようなのだけど、本人はあまりそこすらも強調しない。むしろ華人として受けた1965年の迫害についてを語る姿、華人の血を引く者であることをあえてカムアウトした上で、さまざまなルーツがまざるインドネシア人としての矜持を語る姿の方が、ずっと前面に出ていて。あーやっぱりそっちなのですねとシンとした次第。

こうやって少しずつ断片的にだんだん他国の別の面が見えてくるのも悪くないもので。
そのうちゆっくり旅してみたいです。

インドネシア、もうすぐ選挙です。
by riprigandpanic | 2014-07-08 11:06 | ほんっ