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ぐ、ぐろうに!

宝島社の月刊女性誌
GLOW

の乳癌の記事のところで
体験した四十代女子(他称なので許して)としてちょこっと
出していただきました。

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個体差あれども、
病のことは、元気なうちに予習しとくといいすよ。
実際になってからだと凹んで
調べるのも面倒になる、場合もありますので。



なんで依頼が来たかというと、
月刊「がんサポート」で行った鎌田實先生との対談がネットに上がっているとのこと。
これか。
知りませんでした。


ご興味持たれた方は拙著
『身体のいいなり』朝日新聞出版 読んでみてください。

身体のいいなり

内澤 旬子 / 朝日新聞出版



乳癌体験のことも出てきます。
すぐに役立つ情報が列挙されてるわけではありませんが、
家族や医者とのネゴシエートを間違うと
身の毛もよだつことになるんだなということはわかります。
備うべきはお金だけでなく人間関係もなんだと思います。

しかし「間違い」とはいえ、
死に至るようなものではないので
たかがしれてます。
ダメになれば新しく作り直しゃいいだけのこと。

今は以前より全然元気に楽しくやれてんで、
キャンサーキャリアである事を忘れてることが
多いですなー。
定期検診も半年に一度だし。
まあそうこうするうちに原発する場合もあるんですが
そのときはそのときです。




おまけも送られて来たのでしっかり使わせていただきます。
ありがとうございました。
by riprigandpanic | 2012-09-28 13:18 | お知らせ

この製本……

今日届いた

『新世紀読書大全 書評1990-2010』柳下毅一郎 洋泉社

新世紀読書大全 書評1990-2010

柳下 毅一郎 / 洋泉社




凄い書評集です。中身については私はこれ一気読みしないで
ぼちぼち一日一頁ずつくらいの感じで読むつもりなんで、
すんません。まとめた感想は書けません。


んが、造本の凄さについてどうしても書いておきたいので。
マニアックですみません。


奥付までで653頁という大著にもかかわらず、ツカを実測したら29ミリ。
本文紙がとにかく薄い。なのに裏映りない。
同じくらいの厚さの普通の上製本と比べてみた。
本文紙もよくあるクリーム色の、あれ。名前しらないけど。
こんな感じ。二ミリボールの表紙分、載せて置いて、同じ高さにしてます。
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で、こちらの本は、本文紙奥付まで数えると535頁しかないんです。
いかに薄いかがわかるでしょう。

しかもこの本の開きの良さはなに?!
驚くほどよく開く。だから読みやすい。
紙目が強いんです。抄紙のスピードが速いと目が強くなるんだったかな。
横によくしなるようにできてる紙をわざと選んだんだろうなあ。
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これは開きの悪い本の例。
いや、悪いというほどではなく、普通です普通。

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紙も厚くて重い。
これ事典形式の本なのであっちゃこっちゃと開くから、
落ち着いてくれないからちょっとイラッとする。

しかし本文紙はロット買いの単位がデカイためなのか
デザイナーがなんとかしようにも、
版元の手持ち資材でよろしく☆
みたいな事情も大きいのです。
デザイナーが選べないことも多い分野。
それにフロントカバーにお金かけたいと思うのも人情だし、
まず買ってくれないと困るからカバー大事だし。

でも本文紙というのは、本を読んでいる時間ずっと
つきまとうんです。
開きが悪けりゃムカッとするし
重けりゃ持ち運ぶたびにうんざりしたり
寝ながら読むだけで手首痛めたり

いい本文紙だと誰の気にもとまらないという縁の下の力持ち



だけど、これだけ薄くて紙目も強いとなると、
大抵の場合、湿気に敏感に伸びるんじゃないかと予測。
そうじゃない紙もあるのかもしれないけど。

それの何が困るのかというと、これ小口に文字が出るようになってます。

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小口印刷と言ってしまってるけど、その昔は小口にマーブル模様を
文字通り押し付けてのせたり、絵を書いたりしたんだけど、
現代の工業製本では、本文の脇に絵柄をずらして刷り、小口に反映させるわけです。

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昔の工作舍の本とかに、あった。記憶に間違いなければ杉浦康平氏のデザインで。

で、この小口に出る文字をきちんと出すには、
印刷のズレがまず許されない。ズレの許容範囲が異様に狭くなると予測。
なのに紙が、伸びやすいかもって……。天気ひとつで紙は伸び縮みしますし、
オフセットは水が必要な印刷…、いや、水いらないオフセットもあるんだったか?

それから、折りと、折り丁の合体接着も、正確でなければならない。
どうしても一折りの中の内側と外側でも、少しズレがでるはず。
紙が薄いから、折り山のズレは少ないかもしれないけど。

天地左右いかなるズレも最小限に抑えなければならない。

というような、幾多の試練を乗り越えてる印刷製本です。
泣けます。現場見学したことのある者としては。

感心しきり。
デザインの高橋ヨシキ氏、
編集の田野辺尚人氏、
そして印刷製本を担当したサンケイ総合印刷株式会社、
の、力作でしょう。

書評という中身を考えて、すごくよく造本設計されてる。
全ての頁、流し込めないデザイン、小口のずらし、
自分がやるとなったら発狂するよ……。
そして
実際に印刷製本に関わった人も、よくがんばったと思う。
こりゃー大変だったのでは。涙。


労力を使ったから、大変だったから、

買ってくれ


制作に関わった方々が
言いたいのかどうかもよくわかりません。
(本意でないかもしれない)
どんなに苦労しても出来がよくなけりゃ仕方ないし。

それでも脇からあえて言わせてもらえば
この本を高いとは思わないで欲しいのです。
そもそも中身だけでも
これくらい払う価値ある本に、
これだけの手間をかけて作って
それがちゃんと効果的になってんですから。




私はこの先老化も進む事だし、
たいがいの本は電子本で構わんと思ってるクチですが
こういう本は、電子化したくないです。手でツカを掴んで、
この妙に薄くてぱりっとしてるのにざらついた紙をめくりながら、
小口のざらざらを指の腹で撫でながら
読みたい。

造本のすべてが、柳下氏の文章に呼応するように思えるから。





えーフェティッシュ炸裂な長文で失礼しました。
仕事に戻りますはい。
by riprigandpanic | 2012-09-27 01:38 | ほんっ

エッセイの定義ってあるのかなあ

Whisky Voice
というサントリーが出している素敵な小冊子で巻頭エッセイを書かせていただきました。
「晩夏の客」
バーなどに置いてありますのでよかったら見てやってください。
書店には置いてないと思います。


出来としてはちょっと舌足らずに終わりましたが。
若くてピヨピヨのときに見た大人の艶ごとの話です。
ああ中年地獄、とツイートしましたが、まあそんなような話です。


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依頼の打ち合わせで、サントリーのKさんが
エッセイを事実に基づいて書かねばならないと思っている書き手もいるけれど、
嘘を混ぜていいのだと思う。ノンフィクションじゃないんだから状況も時代も
おもしろくするために、どんどん変えていいのだと思う。
というようなことを力説されてました。

なにをどう書くかによりますが、この手のエッセイは、
嘘が混ざった方がまとまるのは確かです。
また、いろいろな都合上、そのままを書く事もできない場合もあります。

松山俊太郎氏のトークショーで、種村季弘氏がじつに豪快に嘘をまぜる達人であるというようなことをおっしゃってました。こまかく覚えてないのですが、ある作家の家を尋ねたら客人を迎えるのに木にぶら下がってたとかいうくだりがまるごと嘘とかなんとか……。でもそれがいかにもで、かっこいい。芸になっていたと。

でも「身体のいいなり」みたいなエッセイで、嘘を混ぜる事はできないです。
別の編集者に私小説ノンフィクション、と言われましたけど。それはそれでもちろん光栄です。

で、この「晩夏の客」がどこまでホントでどこまで嘘かは、


ご想像におまかせします。
by riprigandpanic | 2012-09-26 12:57 | お知らせ

睡眠革命

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理由はたくさんありすぎるのではしょりますが、
集約すれば人生における床寝に厭き果ててしまい、
ベッドを買いました。

腰痛持ちにして
世界各地どころか国内の宿のベッドとそりが合わず
石の床に毛布敷いて寝たりして
寝不足に苦しめられて来たわけで

いくつか候補を出してショールームに寝に行ってたしかめたりして。

高額すぎてマットレスまで買う予算なく、土台だけで、上に布団載せてんですが。

使用しておよそ三ヶ月。よだれが出るほど寝心地良し。
ウッドスプリング、侮りがたし。
せんべい布団よりも安眠できます。


本を読もうにもすぐに寝てしまうのが難点。

旅先に持ち歩けたらいいのに
by riprigandpanic | 2012-09-25 23:54 | どうでもいい日常

すこしを頻繁に更新、を心がけるとします

お知らせです。

スタジオイワトで開かれる
平野甲賀の舞台ポスターとチラシ展開催中に

新月バーを開きます。
ママは八巻美恵さん

チイママを、岸本佐知子さんとともにわたくしも務めさせていただきます。

11月8日夕刻。闇夜ですから、どうぞお気をつけていらしてください。

また正式なお知らせが載ったらリンクします。
コンサートもあるとかないとか……。

みなさまのお越しを美酒とともにお待ちしております。


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といいつつ、わたくし神経性胃炎が治りそうにありませんので
緩い酒も見繕う所存です。
by riprigandpanic | 2012-09-24 09:12 | お知らせ

間が空きすぎました。

えーと間があきすぎてすみません。



IDもパスワードも忘れ果てて、苦労いたしました。
この勢いでスマホから書き込めるようにして写真ブログを目指してみます。
半ば本気です。
身体周りのエッセイ「冷や水の女」@Web幻冬舎 と、
捨て暮らしエッセイ「黒豚革の手帖」@本の雑誌 を連載しているため、
日記に書きたくてもそっちのエッセイに回そうと思う事が多すぎるからです。
と、どんどん書き込まなくなるので。

たぶん今週売りだと思うのですが
週刊ポストに荒川弘さんとの対談が載ります。
対談したのは春くらいでした。

荒川さん大変お忙しいところありがとうございました。


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by riprigandpanic | 2012-09-23 10:03 | お知らせ