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またおしらせ

土曜日はみねこさんと映画「息もできない」を観る。
ロードショーなんて久しぶりだよう。それがこの映画でほんとうによかったよう。
韓国映画です。どこのまちなのかな、坂の路地の感じがたまらなくよかった。韓国しばらくぶりに行きたくなった。音楽もカメラワークもよかった。

で、なにより登場するひとすべての目がすばらしかった。子どもからジジイまで、するどくせつなくかなしく暗く、そしてときどきしぼりだすようにこぼれるようにやさしくなる。ヒリヒリの擦り傷を舐められるような感じ。

監督で主演のひと、映画館に貼ってあるインタビュー写真と主演の姿とあまりにも違うため、思わずその場で叫んでしまった。すごい化け方。韓国のデ・ニーロと呼ぼう。

渋谷のあのあたりなんて気絶しそうに嫌いなんだが我慢して行ってほんとうによかったです。
http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/

日曜日はちかこさんと東京現代美術館でフセイン・チャラヤン展を観る。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/113/
美術館なんて久しぶりだよう。ビデオ作品に群がるたくさんの人たちに、なにやらホッとするものの、根気がないのでちらちらと観るだけ。ショーの映像が一番好きなあーしはやっぱりただの服好きですわ。革を編んだビスチェとシフォンワンピがよかったですわ。ほしいー。
エントランスの井上雅彦の絵も良かった。

美術館のカフェレストランがスッカーンと抜けた空間で面白かった。以前なら落ちつかないと思ったかもしれないけど、なんだかああいうちょっとひろびろしすぎるアートな空間が今はとても好きだ。窓越しにカフェの人たちが作っているランダムな畑があって、ひめうずらがひょくひょく歩いていてこれもまたとても楽しかった。ひめうずらは虫を喰わせる為に導入したんだそうだがまだ二日目だかで、一羽適応できずに死にゆこうとしていた。それもガラス越しに眺めてしまった。なんとも日常の垢がとれる奇妙な場所でおおいに気に入ったのでした。

ちかこさんもみねこさんも久しぶりに御会いできてとても楽しかったです。かたや大先輩でかたや後輩。としの離れた女子ときがねない話をたくさんする幸せを久しぶりに噛み締める。どちらにも甘えさせてもらってるような気もするなあ。


で、
またお知らせです。

六月二十日
ちょっとだけイメージフォーラムで
映画上映の前にトークします。
アフリカの専門家でもないのに。
小僧斉藤くんに泣きつかれて。

http://www.imageforum.co.jp/3africa/

まあそのう、物騒なお仕事が前後左右東西南北にある関係で、あたしなりに心配なので代役を交渉中。あたしが生きていたら二人ででるってことで……。すいません、マジなんです。ビッグサプライズゲスト、かもーん、プリーズ!
by riprigandpanic | 2010-06-08 01:41 | お知らせ

とつぜんなお知らせ

明日、六月七日 午後一時から夜までずっと

ラ・ブーシェリー・ドゥ・ブッパ



養殖真鯛の試食会を行います。

参加自由。予約不要。ワイン等あり。会費なし。
そのかわり食べた感想を来場している生産者のみなさんに言って下さいとのこと。

三重県、徳島県などから真鯛をもっていらしているそうです。

んーと
料理は三種類
フレンチがラ・ブーシェリー・ド・ブッパ
イタリアンが、リストランテ大澤
日本料理が いふう

のシェフが作るそうです。

すごいっすね。

というわけでご都合のつく方はぜひ足をお運び下さい。
って今頃でもうしわけないんですけど。

ラ・ブーシェリー・ドゥ・ブッパ

03-3793-9090

東京都目黒区祐天寺1-1-1 リベルタ祐天寺 B1F
交通手段
東急東横線中目黒駅より徒歩7分
東京メトロ日比谷線中目黒駅より徒歩7分
祐天寺駅から471m
by riprigandpanic | 2010-06-06 22:46 | どうでもいい日常

豚顔に悪い奴はいない(たぶん)

 えだのくん(あーしが使用している愛称ですから)の燕尾服姿をもう一度見たいのよう、とのたうちまわる四十三歳。終わってますねいろいろと。

 えー十代のころからずっと変わらず自分の将来と言えばホームレス、でした。結婚するところも母となる姿も壮年中年おばはんになる姿すら思う浮かばず、世間からつまはじかれ、老いて紙袋を提げて駅前に凍えて転がる自分の姿、その一点しか思い浮かべることができませんでした。実家は兄のものなので、歳とって行くとこなくなったら廊下でいいから置いてくれないかと真剣に頼んだ二十代。どうしようもないです。そんな想像しかできないのに数十年も生き続けなきゃならんのはあまりにも辛いと思っていたころに坂東眞砂子さんの『山妣』を読んであー山に入ればいいんだなと思いなおして現在に至る。山に入るつもりですよ今も。配偶者がいなかったときから今もまったく変わりません。家族ができようがなんだろうが、みとってくれる人のいない老後しか浮かびません。ろくなもんじゃないでしょうよ。で、とっとと死んだ方がましと思いつつも、飲んだくれたり美味いもん食べたりしながらいまだジタバタ足掻いているわけですが。
 そんなあーしに深くつき刺さったこの本。上野千鶴子の『ひとりの午後に』NHK出版

ひとりの午後に

上野 千鶴子 / 日本放送出版協会



著者はいわずと知れたフェミニストの代名詞でもあるような社会学者です。しかしこんなすばらしく孤高なエッセイを書く方なのだとは思いもよらなかったのでした。いや、正直に言えば『センセイの書斎』で書庫の取材をさせていただいたときに、ほんの一言二言の言葉の端から彼女の学者以外の部分になにかとても掻き立てられるものを感じたのですが、もちろんそのときにはなにも伺えず。きっとこの本の編集者も何かを感じて依頼されたのだろうなあ。感謝しますよまったく。

 少女時代、家族との葛藤、そしてひとりの今、すいません、上野さんが知ったら気持ち悪がられるくらい、どこをとってもすさまじく共振してしまいました。浅川マキもグレングールドも井上陽水も好きだということもありまして。
「悪い人生だったとは思わないが、にんげんをやるのは一回でたくさんだ」「あなたがいるからって、老いたお母さんの孤独が癒されると本気でそう思ってる?」
 生きてりゃだれだって苦くてショッパイしょうもない人間模様を嫌と言うほど見せつけられて、裏切られて、はらわた煮えくりかえる想いを抱えて醜く足掻く一方で、静かに少しずつ諦めていくもんなんでしょう。苦みを感じさせない人の言葉をあーしは素直に受け取ることができない。
 えーとあまりにも良かったんでまともな紹介文になりませんねこりゃ。むさぼるように読んでいて、自分のこと(『センセイの書斎』で取材されたときのこと)がでてきたときには心底びっくりして不覚にも涙がこぼれてしまいました。あーしが掻き立てられたその瞬間を、上野さんは感じ取ってくださったのだなと思えて。


勘違いでしょうけど、そう思わせといてください。
by riprigandpanic | 2010-06-05 04:17 | ほんっ

ビビってます

今日はカラスを炭火焼でいただきました。たいへんおいしゅうございました。

実は

ドキュメンタリー映画『THE COVE』に登場する
元イルカ調教師にして現在エキセントリックなイルカ保護活動を展開している
リック・オバリー氏と
某誌で対談することになってます。インタビューじゃありません。対談。うううううう。

あーしは捕鯨問題については素人でございますし、ドキュメンタリーの手法について一家言あるわけでもないんですが、どうも世界各地の屠畜現場を彷徨い歩いた末に、豚に名前をつけてかわいがった末に殺して食べちゃった人(豚をそうやって飼う人は世界中にぎょうさんおられますが)として、白羽の矢が立った模様でございます。
あーしはイロモノかようようとむくれかけたんですが、サンプルDVDを見てみて、彼に聞いてみたいことがたくさん出てきましたので、虎の尾を踏み踏みしに引き受けることにしたのです。なにしろ映画から推察するかぎり、イルカの言葉を理解する五分の一も日本語および日本文化理解に情熱を持っておられない方のようで(実際はそうでもないのかもしれませんけど)、あーしの話をちゃんと聞いて下さるのか、超不安です。心がとっても折れやすいので喧嘩も嫌いなのです。人を怒らせるのも嫌いです。

以前にビーガンのインド人に会って、大規模屠畜の映像を見せられて「それがなにか」と言ってカンカンに怒らせたことがございます。あのときの鬼のような表情が忘れられません。怖かった。

まあでもあーしなりに礼はつくさないとねと、某シェフにイルカ肉料理を対談前にオーダーいたしました。やはり味を知ってから対談に臨みたく。準備は入念に。間に合うかしら。


ところが。

さきほどメールが入り、
東京メイン館であるシアターN 渋谷での上映が急遽中止となり、その他の劇場での公開も現在協議中となったそうです。

ありゃーーーー。

撮影許可なく撮られた人たちにはモザイクをかけた上で、
制作者側が映画上で提示した数値やデータの中で諸説あって誤解を招きやすい部分に関しては
明記するようですので、

観てみて怒った方がいいんじゃないかとおもうんですけど。
だってアカデミー賞とってんだから、世界中にばらまかれてるんでしょ。
制作者側を儲けさせたくない気持ちはわかりますが。
世界中(がでかすぎれば欧米全土)で流布されてるものに耳をふさいだとてどうなるのでしょうか。

ちょうど
前回のブログに書いたとおり、『野性時代』の連載で屠畜をめぐる日本語表現について書いたのですが、これも後半は文化土壌のまるで違う海外作品をどう翻訳すべきなのかという話になってます。

遮断してしまうと、英語圏という世界のメジャーどころがなにをどう考えているのかを知る機会がなくなってしまいます。それはどう考えてもこのぐろーばりずむな時代に得策ではないのではないでしょうか。アマゾンで英語版DVD買えちゃうんだしね。

日本の文化土壌に育っていればこの映画についていいたいことの二つや三つはでてくるひとは少なくないと思います。それとて観ないことにはちゃんと言えないじゃないですか。映画に同調する人がひとりでもでてくるのが嫌ってんなら、映画館の前で日本の捕鯨もしくは鯨食に関するパンフレットでも作って配ればいいじゃないですか。

えーと対談は今のところやるみたいです。

で、あの、めずらしく意見がましいことを書きましたが、すいませんが
怖いメールは勘弁して下さいね。ネット上の議論も好きじゃないし仕事が遅くていつも時間がないんで、毎度のごとく言い捨て御免でごめんなさい。
by riprigandpanic | 2010-06-04 03:44 | お知らせ