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一日じゃ壊せない。



某日 ミシマ社ミシマさんとマツイさんがいらしゃる。
小屋の中のおがこを掻きだして全部裏の穴に埋てもらう。運動場の汚れも綺麗にして下さる。
結構時間かかった。雨の中地道な作業を本当にありがとうございました。
ほんと助かりました。

最近の蚊、凶暴さを増してとうとう唇やらとんでもないところまでさしはじめ、ほぼ眠れず。
あーしは絶対チベット僧にはなれない。ハエと蚊をこの半年で何匹殺したかわからん。殺生しまくりだよ。そして何か所さされたかって、千か所は超すのだ。かるく。もうビタミンC飲みまくっても駄目かも駄目かも皮膚科行こうかってくらい跡が残ってます。

で、疲れと睡眠不足のまま、解体作業をすすめる。待ったなし。引っ越し作業も進めなければならないし。
昨日は某男女がいらしゃる。
給餌機、給水機を外し、水道まわりをはずし、
鉄柵の周りに付けたコンパネとか針金とかをはずして、屋根も外す。解体しやすいように木ねじで留めていたのだけれど、それでもなまくらになったのが多くて、死にそうになるが、某氏のテクニックでなんとか外す。硬い針金が切れなくて苦渋していたら、「これできるとすぐ切れます」とカインズホームで針金切りを買ってきてくださった。やっぱ普段からやってるひとは違います。おもわず結婚して(@西村しのぶ)と叫びそうになる。すいません、テンパってるんです。ありがとうございます。
ほんとは満月を見に犬吠埼に行くはずだったのに。満月のぼっちゃったよ。すげえ綺麗だよ。
で、ようやくあのくそ屋根をおろして、撤収。もー遅くてもいっちゃえと、犬吠埼まで行くと、まだ海に綺麗に映ってた。満月。エンタメノンフ高野宮田コンビと見た時は「えーこんなの海外でたくさん見てるしなー」と鼻くそほじられてあーしだけがテンション高く崖の際までにじり寄ってみたのであるが、昨日は二人とも大喜びしてくれたのでした。冬になったらきっと水平線上の曇りがなくなるだろうから、昇りはなから見れるかもしれないからまた来ようねと約束する。うふ。

明日も作業。雨天決行。チェーンソーを借りようかと、カインズホームに下見に。明日の監督に電話したら「あのくらいの建物ならパールでばらせるよ」とたしなめられる。うーんチェーンソーを振り回してみたかったんです。この機会にがっつりとジェイソンのように。人の首に切りかからずに済むように(嘘ですから。いやちょっと本気かも。ほほほ)。でも歯を買わねばならないからなあ。まあいいやバールで。筋肉が死ぬまでがつんがつんに壊しまくります。
by riprigandpanic | 2009-10-05 18:25 | 三匹の豚とあたし

夢のくず脂で

夢のくず脂を煮てラードを取って、残ったくずも捨てがたく。

で、カインズホームの時間切れ割引のなすとかトマトとかズッキーニとか夏野菜を乱切りにしてくずのくずの脂とともに煮ました。
味付けは塩と胡椒のみ。

何時間かくたくたに煮て

なんとなくラタトゥイユ風のものができました。あれって脂で煮るんじゃなかったらごめんなさい。
食べていて脂で煮て作るのかなーと思って。レシピ検索しろっての。

しかしこのラタトゥイユもどき、
ものすごくうまい。うまいです。豚の脂の甘味が野菜にのりうつり。

というわけで、ラードとった後のくずを捨てたくない人はどうぞ試してみてくださいませ。
by riprigandpanic | 2009-10-04 01:47 | 三匹の豚とあたし

なんか長くてごめんなさい

イベント終わりました。来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。

終わってみれば、二頭分料理にだしても大丈夫だったんだなあと思いましたが、やってみないとわからないし、それにそうなると料理の手間暇も倍になりますので、コストが。。ホテルのバイキングのように余らせてあたりまえ、にはどうしてもできなかった。
ゴミにはなるべくしたくなかった。 すいません。

二頭分の生肉を飼ってくださったみなさま、ありがとうございました。しかし、けっこうな量売れ残りました。肉はつくるよりも売るのがさらに難しいと聞いていましたが、まさに 。時間と暇があればもうすこしこうするああするなどということも考えられますが、肉は生ものです。
では会場でそのまま切りだして焼いてみなさんにあげればいいとおもうかもしれませんが、これが生肉って専用の機械がないとスライスひとつままならないもんなんですわ。
しかも、スライスをかけてしまったものは超絶に痛みが早くなるのでこれまたあまらせるわけにはいかない。

ようするにね、便利にスライス肉を手に入れている陰には、痛んで売れ残って捨てている肉があるということなのではないでしょうか。あくまで予想にすぎませんが。

で、残りの肉を千葉に引き上げて、これからどうしようかと考えていたら、 業者さんから一括買い上げしますという申し出をいただきました。安くてもね、助かりました。三頭まるまる食べ売り切りたいと思ったけど、ほぼ一人でやるにはもう限界です。ここらで諦めて引き取っていただこうと思います。
もう身体がうごきません。

ここで買い先を募集してというのを考えなくはなかったんですが、入金の確認、発送、クレーム対応、できる訳がありません。あと十日たらずで豚小屋を取り壊し、この家の契約を終わらせねばならないのです。もちろん全部ひとりでやってます。締め切りも普通に毎日あります。普通に毎日あるんだよ、締め切り。なぜか。いや、受けたからだけど。

契約を延長して時間をかけて売ることもありかもしれませんが、これから寒くなるのでこのあばら家とは一刻も早く縁を切りたいのです。ハエと蚊にたかられないで寝たいしな。もうホントのホントに限界です。

しかしなぜ売る人と作る人が分業されたのか、本当によくわかりました。肉って、肉って、本当に売りにくいよ!! すぐいたむし。食べごろも短いし。 いいなあ野菜は、と何度思ったかしれない。エジプト人とかモロッコ人の肉屋は、みんな冷凍庫もろくにもってなくて、売り切るんだぜ。新鮮なままに。在庫は生体(生きてる状態ね)のみ。ひいいいい。相当頭が良くて働き者でないとできない仕事という国民認識が根強くあるわけもわかったよ。

ところで骨は最後みなさんにあげました。いい出汁とってください。
脂肪も持って行った分は配りました。煮て、バットに汁をたらして、ラードとってください。
でもまだあたしの小さな冷蔵庫いっぱいに脂肪が残ってるの。煮てるんですよ。今。小肉っていって、ちょっと肉がついたままの脂肪なんです。これをぐつぐつ煮てるとどろどろになってるんだけど、なんかものすごくおいしそうな匂いがします。これ、何を作ればいいんだろう。ラードとったあとの搾りかすで何をつくればいいんだろう。ものすごく美味いのよ。ただ見てくれは変だけど。

皮は、塩漬けのまま土間に広げてある。これで半年もつとはいえ、この家を引き払うときに、Nさんのところに置かせてもらう。それで場所借りてなめすかもしれない。すいません、ありがとうNさん。しかしまだ未定。なにしろミョウバンなめしやったことないのよね。レシピがあるだけなのよね。脳味噌なめし革は、経験あるけど、あの革はふわふわで製本に向かないのだ。うううううう。

頭がい骨は、アムリタ食堂さんから縦割りのももらった。ゆめの歯があるから、これをピアスにしよう。まるで山岳民族だね。きれいなの作ろう。 レプリムールに伸の丸ごとの頭がい骨がある。頭蓋骨標本にするならば、希少種の中ヨークにするべきだと思ったから。引き取らないとね。しかしいつ標本をつくれるというのだろうか。

という具合にして、食べる会が終わってもまだまだ彼らの残骸はそここにいて、まだまだあーしはへとへとになりながら処理にかけずり回っているのです。


長くなりましたが最後に。
食べる会をすることについては豚を飼う前からの懸案事項でした。あーしは数字が苦手なうえにグルメでもなく自宅に人を呼んでホームパーティーのようなものをするのも大嫌いな気質ですので、こういう会をどのようにしたらいいのかを考えるのが本当に苦痛でした。しかし自分の育てた肉はある程度大勢の人に手伝ってもらって普通に美味しく食べてもらいたかったのです。はあ。これがなにしろ難しい。
散々さまざまなところで企画を寝かされたうえに迷宮入りとなり、どんどん豚は育つし(ここがつらい)、もう諦めるしかないかとズタズタぼろぼろになっていたところでシアターイワトの平野公子さんが三秒即決でうちでやろうと言ってくれました。どんなにうれしかったかわかりません。同じく、面倒くさい料理を引き受けてくださったリーさん、成尾さん、家坂さん(アムリタ食堂)にも本当に感謝しております。

そんなこんなで決めるのが遅かったもので、会場が開いている日にちは一日しかなくて、そこでどうしてもやらねばならなくて、それなのに思ったよりも豚が育ってくれなかったりして、屠畜を伸ばしたもんで、考えていた保存食を作ってもらう暇がなくなってしまったり、ラードを煮る時間もなくなったり。

とまあそんな感じでありました。
おそまつさまでございました。
お肉美味しかったというメールを複数いただいております。嬉しいです。なにより嬉しいです。ありがとうございました。

愛しい彼らを食べた感想はいずれ原稿で。
得難い体験をしました。まあいろいろ大変でしたが、
あの感覚を味わうためだと思えば、これまでの苦労は、仕方なかったのだと思えてきてはいます。
東京に帰ったらしばらく自閉します。仕事以外のメールの返事がなくても心配しないでください。
by riprigandpanic | 2009-10-01 23:35 | 三匹の豚とあたし