「ほっ」と。キャンペーン

無事に終わりました

スタジオイワトでの
蒐集本とイラスト原画の展示即売会、無事に終了しました。

自分では数えた事もないんですが、
イラスト原画が半端ない分量あり、それをすべて未整理のまま処分するつもりでした。

イラストというものは、再生芸術でありまして、印刷されるのを前提に描くものだと私は認識してます。切り絵でイラストを描いてたというか切っていたときはまだ、なんというかフェティッシュな愛着が原画にありましたが、細いペン、初期はロットリングで、最近はコピック、で描くようになってからは、トレペで幾枚にも重ねて版分けしたりと、まあ入校原稿なんで、愛着はほとんどなくなってました。
それにもうひとつ付け加えれば、私のイラストはやっぱり文章(自分のも他に著者がいる場合も)あっての完成形なので、やっぱり独立してぴしっと額装してっていうのは、どうもピンとこないわけです。以前に一度神奈川新聞連載のカラー原画でやりましたがね。

病気をしてから、歩く場所もないくらいモノと本に溢れた空間に息詰るようになり、ゆとりをもった(ていうかごく普通の)空間で仕事も生活もしたい。仕事をする場と眠る場所をきちんと分けて、睡眠の質を上げたいと思い、ずっとあれこれ行動してました。んが、途中で豚を飼いに千葉に移住したり離婚したりで、なかなか思うように進まず、今回ようやく恐る恐るですが新しい、すこしだけ広い場所に移転したわけです。

もちろん少しだけ(寝室分というかね)しか広くないから、持ち物も本も道具も処分しないとどうにもならないというわけで、本も今後五年くらいで書くことになってる資料以外はがっつり処分して、蒐集本とイラスト原画の処分に手を付けることになったわけです。

で、スタジオイワトの平野公子さんに、よく覚えてないのですがたぶん「飼い喰い」の出版記念の会のときにその話をしたのでしょう。「ちょっと待て。捨てないで」と釘をさされて、未整理のままでいいから見せてということになり、展示会して売ろうという話になったわけです。

平野さんもこんなに膨大な量のイラストがあるとは思わなかったみたいでした。
展示はとにかく全部おまかせに(でないと仕事と引っ越しで手一杯でした)したので、
どうなるのかは見当もつかず、ま、どうしょうもないイラストはよりわけて展示するのかなーと
なんとなく考えてました。それはそれでいいと思ってた。

でも公子さんは全部どかーんと、あ、分類はしてくださいましたが、どかーんとぶちまけてくださいました。なかには結構振り返るのも恥ずかしいイラストもたくさんあったんですが、そんなのいちいち私がチェックするのもなんかもう恥ずかしいし、だいいちもともとタブローで描いてないものなんだし、ま、いいかと言う具合で。

それがなにやらすごく面白かった。
誰か他のひとのこういう展示だったら興奮しただろうなあ。
自分のだからちょっとうんざりもしました。正直なところ。
蒐集本についてはまたいずれどこかで書きますが、真ん中に得体の知れないオブジェクティブな古本がどかどか並んで、周りにイラストが山積み。

古本市ていうか、明治古典会を思い出しまた。二度ほどしか行った事ないけど。
あそこは入札で価格が決まるんだけど。まあそれはそれとして、古本市って、結構面白い絵や絵ハガキが、ひとつずつ額装されるわけでもなく、フィルム袋に入ったまま箱にみっしりとささっていて、それをサクサクちまちまと一枚ずつ見ていくのです。中古レコード探すように。

それがとても楽しいというか、マニアックというか。そういう人たちがどうやら見に来てくださったようです。何時間もかけて全部のイラストを見てくださった方もいたとか。

本当にありがとうございました。

結構遠方から一点イラスト目指して買いに来てくださった方も。
ただただ惚れ込んで集めた祈禱書を買ってくださった方も。
私が作ったへっぽこ本を買ってくださった方も。
ただただ見てくださった方も。

大感謝しております。

で、結構よく売れたと思うんですが、
まったく減らないわけですよ、イラスト……。
怖くなるくらいたくさんあったのです。
よく把握してなかったけど。
そりゃ住空間圧迫するって!!吐きたくなるって!!
本の雑誌の杉江さんなぞ、物量の凄さと節操のなさに怯えて呆れて
「もっと仕事選んでください」って泣いてたし(笑)。
それじゃ暮らしていけなかったんだよっ。
……いや、本を蒐集しなけりゃもうすこし暮らしは楽だったんだが……汗。


というわけで、残ったイラストをわめぞの向井さんたちが引き受けてくださいました。
明日、仙台でまずは五百枚だか四百枚だか、売りに出されます。
http://d.hatena.ne.jp/sedoro/20120620
「それでもごく一部ですから!!」と強調してました。ははは。

箱に入って、サクサクと取り出しては眺めてもらって、
それで散り散りになっていくことを
心から望んでいます。

というわけでわめぞ参加のイベント、しばらくこちらとツイッターでも告知いたしますので
気が向いたら覗いてみてくださいませ。


スタジオイワトの平野公子さん、日月堂の佐藤真砂さん(蒐集本担当)、
本当にありがとうございました。
あとチラシデザインの平野公賀さん、ありがとうございました。ていうかこれは役得ね。

そして向井透史さん、岡島一郎さん、仙台の前野さんに、
よーろーしーくー。

明日晴れるといいね!
by riprigandpanic | 2012-06-22 23:14 | お知らせ


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