週刊現代

今出ている週刊現代で

人生でお気に入り本トップ10みたいなページで
とりあげていただきました。
すいません。ただいま手元になく、あとでちゃんと書き換えます。

そこで水鏡綺譚を入れたところ作者の近藤ようこさんからツイッターでお礼をいただいたため
嬉しくなって、昔のブログ文を貼ります。


2007-12-01 十五年、ずっと旅してました

 近藤ようこの『水鏡綺譚』を読んだ。
九十年代のはじめの頃に、雑誌ASUKA(なつかしすぎるぜ)に連載してたのも立ち読みしたし、単行本になってからも買って読んでいたのだが、それは途中までのことで、完結する前に連載が消えてしまい、なんだかいろいろさまよっているという話もちらちら読んだ記憶もあったのだが、そのままになっていた。完結版がでたのは2004年のことだ。これ、出た当初に配偶者が買ってきていたのであるが、例によってたくさんたくさん買ってくるので読み切れずそのまま売られていったようだ。読んだ覚えがないもの。ナカミツさん、どうもありがとうございます。すいません、入院前に読んじまいました。

注) どうやら私が2007年、乳癌のゼンテキ手術をするときに、ちょうど週刊現代でコラムの挿絵の連載仕事をいただいたりしていた関係上、これホントにそしていままた週刊現代という偶然なんですが(しばらくお仕事してなかったのに) 編集部のナカミツさん他二名の編集者さんとの入院前の壮行飲み会で「水鏡綺譚」をいただいたんでした。あのときはありがとうございました。宝くじとかもいただいたんだ。嬉しかったです。

 舞台は中世、オオカミに育てられた少年修験者ワタルと山賊にさらわれて魂が抜けてしまった鏡子が出会い、さまざまな出来事を解決したりしながらさすらっていく。鏡子が記憶を取り戻したときに二人は別れなければならないのだけれど、ワタルはどんどん鏡子のことを好きになり、別れが恐くなって邪険にしたりと、ちょっとせつなくて、悪人、悪霊退治のところは安心して読める説話調。紅蓮地獄に八百比丘尼、護法童子、宇賀の神王などなど、さすが國學院大学卒、と言いたくなる中世ワールド炸裂。

作者はこの二人を別れさせずにずっと旅させたかったとあとがきに書いていたが、私も作者同様、二人が覚醒して別れていく場面をみたくなかった。中世の町から町へと、異端にして異能の二人は永遠に旅をしていてほしかったのだと、読み終わってみて気がついた。この漫画にであってからいままで十五年、いや十六年? 漫画が手元にないときも、ずっと、どこかの時空で彼らは旅を続けていたのだ。
 最終話もすばらしかったが、その一つ前の、ネームのまったくない第十二章が泣けた。著者の中に広がる、中世日本の景色をもっともっと見たいと切に思う。

水鏡綺譚

近藤 ようこ / 青林工芸舎




とりいそぎ……
by riprigandpanic | 2011-10-25 13:57 | お知らせ


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