うっとりは薬だもん

こういうのを書くのはかなりとても恥ずかしいんですけど
やっぱりとても嬉しかったというか
びっくりしてしまったのであえて書いてしまいます。

えーと何回も書いておりますジュエリーブランドnoguchi。
地道に少しずつ買い集めております。
あーしが欲しいのはちょっと前に発表されたラインでして、
店頭には並んでないんですが、注文すると作ってくださるのです。
で、過日受け取りに行ったらば、

クロワッサンの記事を読んでどうしてもプレスが欲しくなり
購入された女性からお手紙がちょうど今日届いたと。

あの記事を読んで来て下さるお客さまは
すごく愛着や思い入れをもって買って行って下さる
方が多いんですよと
広報の方に嬉しそうに言われました。
でも雑誌ですよ。一月のコラムページですよ。ありえませんよ普通。
いくらクロワッサンが読み捨てされない力のある雑誌だとはいえ。
noguchiは他の雑誌でももちろんとりあげられているわけです。
なのになぜかいまだにあの記事を読んだというお客さんが来て下さる。

いや、ホントにごく普通の文章なんで、写真が良かったせいだと
思うんですが、今回のお手紙の話をうかがって
胸を突かれてしまいました。
うかがったお話を再構成してるんで
手紙の内容とは若干ずれてるかもしれませんが、
その女性は乳癌を患って気持ちもふさいでしまって
あまり人と話もしたくなくなって家の中にこもっていたときに
クロワッサンの記事を見て、ああ欲しいなと思ってくださったらしいのです。
そしてブレスをつけた自分の手をみて、すごく元気なきもちになったと。
外に出かけたくなったと。

あたしはそのエッセイで自分の乳癌についてまったく触れてないんですが
じつはあたしもあれは二回切除して三回目のゼンテキの間くらいに買ってんです。
こういうシンクロってあるんですかね。偶然と言うにはなんかちょっと、ね。
すごく驚きました。

綺麗なものを身に着けたかったんです。
あたしの場合は外にも出かけていたしどかどか仕事もいただけていて、
周りからみたらえれえ元気に映っていたとおもうんですが、
まあそれはそれとして、やっぱりものすごくささくれてました。
ま、乳癌になってなくてもつーかなる前から相当ささくれてるんですけれども。
そこからまたさらにささくれランクアップしてましたし。

なんというか、服とかお化粧とかアクセとか
そういうものでうっとりしたかったんです。これは嘘偽りなく。
気持ちをあげたかった。
だからってピッカピカしたものをつけたいというわけでもなくて、
そのあたりが難しいんだけど、noguchiのプレスみたとたんにこれって
思ったわけです。肌にぴったりきた色味とか繊細な細工とか、控え目なんだけど
すごい存在感があって。三カ月迷い、しかしあのうっとりが忘れ難く、
購入に至ったわけです。

広報の方のお話でなるほどと思ったのは、ジュエリーには
人の虚栄心をあおるものもあると。そうだと思う。
それが必要な人もいるし、そうやって自分をあげるひともいるでしょう。
ハイブランドのジュエリーは全部とはいいませんがそういうものが多くて
当時のあたしにはどうにも似合わないちゅうかつけたいという気にまるでならなかった。

だけどnoguchiのジュエリーはそういうのとまたちがって
すごくやさしく気持ちをあげてくれる。
色味にこだわってあえて14金にしているとか、ブラウンダイヤを使ってるとか
そういうことは伺ってはじめて知ったことで
よくわからなかったんだけど、
身につけたときのうっとり感はね
ほんとに得難いものだったのでした。
気に入った服を着るのとも踵の高い靴を履くのともまたちょっと違う、
芯から支えてくれるようなあがり方。気持ちよさ。
特に指輪とプレスはネックレスと違って自分の目に入りますから。
あたしなんて普段パソコン打つときにわざわざつけてるもん。
お出かけだからつけるんじゃないもん。

同じ病気を抱えた方が、写真を見てたぶん同じように感じてくださって
購入されて、うっとりされている。
とてもとても嬉しいです。
そう思って買った指環を嵌めた手を眺めるとうっとりが倍増します。
(ブレスはお直し中)ありがとうございました。

うっとりはきっとキラー細胞を増やします。
根拠ありませんがそんな気がしますはい。
by riprigandpanic | 2010-09-05 03:37 | ほれぼれ,岡惚れ


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