あざーーーっす!!

みちくさ市のトーク、
予約開始三日で満員となったようです。うっひょー。
いやーーありがとうございます!!!

1500円払ってもまるで惜しゅうない、はずです。生ハムの味だけでもすごいんですが、とにかく神谷さんが赤身肉を愛するあまりにいろんな意味でおもしろすぎるので、トークも堪能していただけると思いますはい。

ずっと以前に
スペインのセビージャからローマまで延々と23時間くらいかけて普通電車に乗って移動したことがあったんすけど、そんときにどこだったかな、バルセロナに行くと言うおっさんグループが乗ってきて、革袋の水筒にはいったワインと、ハモンとパンを分けてくれて、大宴会になったことがあって、
あんときのハモンを思い出すのですよ。

あーヨーロッパ行きたくなった。

ただいまこの本を読んでます

ユダヤ人を救った動物園―ヤンとアントニーナの物語

ダイアン アッカーマン / 亜紀書房



はんぱに小説仕立ての評伝ってあんまり好きなスタイルじゃないんですが。
ナチスがユダヤ人やロマなどを絶滅させようとしたことはあまりにも有名ですが、彼らは一方でとっても自然に優しく、絶滅希少動物@アーリアン の保護愛護に情熱を傾け、動物の権利を擁護する施策も実施していたのでした。
在来種愛護、環境保護、動物愛護、の根底にはびこる優生思想について考えさせられます。ま、はびこらない場合もあるんでしょうけど、まるで自覚がなくてもつながっているのだとも言えます。なかなか根深いなあと思うのでした。
ワルシャワの動物園の園長夫妻はナチの動物愛護精神を利用してゲットーのユダヤ人をこっそり救済していくのであります。実話なんだそうですが、たいへん小説的です。映画化できそうなお話です

あーしとしては、カラスや馬肉をなんの抵抗もなく食べるポーランド人たち、とか、当時の動物園の飼育動物に対する考え方とか、そういうところがおもろいです。動物園が閉鎖されて希少動物だけがドイツに接収されたあと、残りのアーリアンにとっては「どうでもいい」動物をナチの将校が狩りゴッコして撃ち殺しちゃったり、跡地を養豚場にして豚を育ててそれをゲットーのユダヤ人にこっそり差し入れしたり。もはや戒律も関係なく、貴重なタンパク源になっていたのですなあ。

それにしても動物園の跡地が養豚場ですよ。そんでヒネ豚を自分の息子に名前つけて飼わせてますし。その豚、人慣れしちゃったあまりにナチの軍人に近づいちゃってそのまま息子の目の前でさらわれて、肉にされちゃうし。。さらにそのあとはドイツ軍に毛皮を供給するためのキツネ飼育場になりますし。世話してる男が自分の飼ってる猫が子どもを孕んで子猫が生まれると、それはどこかに連れて行って(おそらくキツネに食わせたのではと書いてある)、飼育場であぶれている子狐を母猫にくっつけておっぱいやらせて育てさせたり。いちいち現在ではありえないエピソードに溢れてますわ。でも歌われる動物愛護。そして「愛される」動物たち。しかもナチが愛するだけじゃなくて、ポーランド人の園長夫妻も愛してるわけですよ、たくさんの動物たちを。濃密に。で、まあ、そのー、食ったり殺されたり爆撃されたり撃ち殺されたり……。有事とはいえ。。。極論を言わせていただくと、ナチも歪んでますが、園長夫妻の愛が絶対正しいとも言えないのです。動物への愛に正しさなんてないのでしょうけどね。や、それを言ったら人への愛もエゴでしかないんだが。


やー
ポーランド人地下組織の素晴らしさとかに感動しなきゃいけないんでしょうけれど、いちいちでてくる動物たちの扱いに釘付けです。動物とユダヤ人を巡る美談と残酷話が渾然一体となった、もうどこまでが美談なのかすらよくわかんないくなってくる、動物愛グロテスク万華鏡って感じですかね。人間より動物をこよなく愛するという心優しき方にぜひお読みいただきたく……。いえ、あの、他意はないです。深読みしなけりゃ普通に心なごませる動物がたくさん出て来るってだけの評伝です。

装丁、いいなと思ったら間村俊一さんでした。さすが。造本もすばらしいです。
by riprigandpanic | 2010-07-06 22:44 | どうでもいい日常


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