目ヂカラ、半端ないっす

最近仕事場に行かずにサンマルクカフェで仕事している関係上、
夜の十時に強制的に一旦仕事上がります。
なんかもう、サンマルクでないと原稿が書けないような気がしてきた。うううう。

で、帰宅すると相方が
DVDを見ている。つまんなきゃご飯食べてまた仕事しますけど。

今夜の
「黒の奔流」1972年 監督 渡邊祐介 
はとても良かった。

いえ、話の筋はどってことない火曜サスペンスに毛が三本生えたくらいの感じなんですけど、役者と演出が素晴らしい。

岡田茉莉子が凄いの。

最近のあーしのお気に入りなんです。
「流れる」も「顔」も「秋津温泉」もね
大変美形でスタイルも良く着物もドレスも良く似合うし着こなす正統派の美女ですよね。
なにより目が本当に大きくて美しい。

なのに、なぜか女の情念怨念がど、ばあああああっと怖いくらい溢れる不幸な目。
「顔」や「秋津温泉」はまだね、若い時のだからそれでも美しさが先に立つから優美なのです。
でも胸が痛くなるような切ない目をするのがたまらんのですけど。

で、「黒の奔流」は、三十代後半となり、トウが立ってきた頃合い。女中の役です。
日陰の女がぴったりの目ヂカラ。怖い、怖すぎる。

またセリフがいちいちベタに黒い。PCワードなどの制約を気にしなかったとしても、逆立ちしたっていまの脚本家には出てこない徹底的な女性蔑視の発言の数々。うろ覚えで書いてますからね。ぴったりじゃないですよ。でもこんな感じ。


山崎努扮する弁護士の先生に先生の子供がいるんです。一緒にいたいんですとすがる岡田に
「気でも違ったのか。学歴もなにもないおまえなんかとだれが一緒になるか」
とか
賭けで強姦されてしまって、ひどい、このままじゃ帰れませんと泣きすがる岡田に男(ふつーに社会的地位がある大人です)が
「なんだよ金かよ。金やると強姦じゃなくなっちゃうんだよなあ。ほら」と聖徳太子五人投げつけて、そんな、ひどい、、、とさらに泣きすがると「なんだよ、足りないのかよ、これだから貧乏な女は……」

もう爆笑っす。ウッズのエロメール読んだ時くらい笑えた。


もちろん最後は岡田が男をめった刺しにするわけであるが、それでもちゃんと一緒に抱きすがって死ぬあたりがまた時代を感じます。最期までかわいらしくよわよわしいおんな、なのです。くはーーー。それがなぜかたまらなくぞくぞくするんだこれが。

彼女の「四谷怪談」、見、見たいよーーーーーー。

清張ドラマ「けものみち」も以前作られた映画では、もっと主人公の女が男に依存しています。よわよわしいの。弱者だからこそ、男に狂気の刃を向けるのですね。もはやファンタジーの域かと。
米倉涼子版はすごく強くてかっこいい女になってて、それも痛快で面白くて好きでしたが。

岡田みたいな情念の目ができる女優さんって今だれがいるだろうかと考えてみたのですが、
んーーーーー浮かばない。色気のある女優さんはいっぱいいるんですが、どこかさらさらな色気なのだ。

じとっとしてんのに品があるの、いないかなあ。
by riprigandpanic | 2009-12-14 01:42 | ほれぼれ,岡惚れ


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