講演について

さーて長いですよ。

沖縄に行っていたのでした。

直前に体調を崩してしまいまして体内バイタルおよびヘモグロビンが
四割減になったため、急きょ滞在をギリギリに短くしーの、運転を友人におまかせしーの、で、
あーしの漂泊魂は腐ったまま蛆を湧かせて年を越すことになりそうです。ええ、コントロールしにくいことではあったにせよ、自分の責任ですのでいたしかたありません。

しかしどこか外国に行く自分を想像してもあまり楽しくない。特にどこにも行きたくないみたいだ。
要するに海。なぜだかわからんのですが、海辺に行きたい。ただそれだけ。もうここんところずっと海しか行きたいところがない。えべすさまに呼ばれてるのだろうか。
いまだ体調最悪なのですが、原稿があがったら車借りて海に行って浜辺にうずくまって波に攫われて南の島までプラスチックごみと一緒に流されようと思います。そのまえに葉山の小坪漁港前のあの店でシラスのピザを喰いたいんですけどね。



それはそれとして。


アグー豚を考える会
主催でトークをしてまいりました。

会場の津嘉山酒造所はホントに凄く古くて素敵な木造建築物でした。

アグーという沖縄で昔から飼われていた豚をめぐってのやっかいでこじれた問題における会の言い分は、こちらのブログによくまとまっているのでURL貼らせていただきます。http://ameblo.jp/emoyu/entry-10249611418.html



アグーの専門家でもなけりゃ、銘柄豚を喰い尽したわけでもなく、むしろ銘柄豚の味の区別もおぼつかない、大規模農家のみなさまから呆れられながら豚を三匹飼っただけのあーしが、こちらで講演させていただくのを決めたのは、アグーをこの目で見てみたかったことと、世界の屠畜事情を話してくれればというご依頼であったからでありました。


んが、講演をして質疑応答の時間になりましたら、アグーのことを考える会だというから来たのにいきなり世界の屠畜について延々と聞かされて納得いかんという声が一番に上がりました。そりゃあたしじゃなく主催者に言ってくださいと、はっきり言えばよかったのですが、なんとなく申し訳ない気分になって、アグーの名称についてなどのご意見を伺うことになりました。何人かの方からたいへん貴重なご意見を拝聴できました。

で、それについてなにか意見を言わなきゃいけない空気になったんですが、あたしも真剣に考えてみたんですが、別にとくに目新しい解決策も思い浮かばないわけです。あたしは登録商標の専門の弁護士でもないし、銘柄豚について調べているわけでもないし。一般消費者に呼びかける広報活動など、彼らすでにやれることはもうすべてやっているわけですし。

そういうときに何を云えばいいのでしょうかね。
明確に酷い話をタモリのように酷いですねえと言ったり、がんばってくださいなんて空々しいことを言ったところで今真剣にアグー豚を作っているのにアグーと名乗れなくて困っている彼らの何の足しにも慰めにもならないのではないか。と考えちまうあたしは馬鹿なんでしょうかね。馬鹿なんでしょうねえ。馬鹿なんですよ。

懇親会でそういう話を伺えばよかったのですよ。要するに。
酒でも飲みながらなら「そりゃ酷いはなしですねー」とか言えるし。

そこがうまいことできなかった。
それで
なにより申し訳ないことをしてしまったのは、あーしの本を読んで、話を楽しみに聞きにきてくださった方たちが質問する時間をほとんど失ってしまったことでした。本当にごめんなさい。業を煮やして途中で帰られた方が、アンケートにメッセージを残してくださったため、翌日会いに行くことができました。お会いできて本当にうれしかったです。しかしなにも言わずに帰られた方もいらっしゃるのかと思うと、遠いところからいらした方も(沖縄は広いのだ)いらっしゃるのかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ごめんなさい。

困ったこと理不尽なことに遭遇している人たちのや明確な主義主張のある方々の集まりに呼んでいただくと、時々似たような問題が起きます。まあだから一回は書いておこうかなと思ったわけなんですが。

理不尽な目に遭っていることを伺うことはやぶさかではありません。伺いましょう。いくらでも。でも講演は別です。あたしは拙著のあとがきでも明記したように、自分が「被害者」の立場になり替わり同調して「こんなひどいことが起きている」というスタンスでモノは言えないし書けません。燃えるような啓蒙欲(?)もないんです。

この先どうなるのかは知らないけれど、よほどのことがない限り、変わらないでしょう。そこを期待して講演に呼んでくださったとしても、あたしにはそんな力はありません。なにもお役に立てません。あしからず。


まあ嫌だ嫌だと逃げ回っても講演を全く受けないでいられるわけでもないので、
せいぜいうまく自分が話せることを話して
会場に来ていただいた方が満足できる場を作れるように頑張りたいと思います。
読者の方にお会いできる貴重な機会でもありますし。
ご依頼いただいたら条件さえ合えばなるべく受けております。

でもこの文章読んで「このババア、馬鹿なんじゃねえの?」と思って
講演依頼を出すのをやめるのが一番ですよ。きっと。
by riprigandpanic | 2009-12-12 21:53 | お知らせ


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