なんか長くてごめんなさい

イベント終わりました。来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。

終わってみれば、二頭分料理にだしても大丈夫だったんだなあと思いましたが、やってみないとわからないし、それにそうなると料理の手間暇も倍になりますので、コストが。。ホテルのバイキングのように余らせてあたりまえ、にはどうしてもできなかった。
ゴミにはなるべくしたくなかった。 すいません。

二頭分の生肉を飼ってくださったみなさま、ありがとうございました。しかし、けっこうな量売れ残りました。肉はつくるよりも売るのがさらに難しいと聞いていましたが、まさに 。時間と暇があればもうすこしこうするああするなどということも考えられますが、肉は生ものです。
では会場でそのまま切りだして焼いてみなさんにあげればいいとおもうかもしれませんが、これが生肉って専用の機械がないとスライスひとつままならないもんなんですわ。
しかも、スライスをかけてしまったものは超絶に痛みが早くなるのでこれまたあまらせるわけにはいかない。

ようするにね、便利にスライス肉を手に入れている陰には、痛んで売れ残って捨てている肉があるということなのではないでしょうか。あくまで予想にすぎませんが。

で、残りの肉を千葉に引き上げて、これからどうしようかと考えていたら、 業者さんから一括買い上げしますという申し出をいただきました。安くてもね、助かりました。三頭まるまる食べ売り切りたいと思ったけど、ほぼ一人でやるにはもう限界です。ここらで諦めて引き取っていただこうと思います。
もう身体がうごきません。

ここで買い先を募集してというのを考えなくはなかったんですが、入金の確認、発送、クレーム対応、できる訳がありません。あと十日たらずで豚小屋を取り壊し、この家の契約を終わらせねばならないのです。もちろん全部ひとりでやってます。締め切りも普通に毎日あります。普通に毎日あるんだよ、締め切り。なぜか。いや、受けたからだけど。

契約を延長して時間をかけて売ることもありかもしれませんが、これから寒くなるのでこのあばら家とは一刻も早く縁を切りたいのです。ハエと蚊にたかられないで寝たいしな。もうホントのホントに限界です。

しかしなぜ売る人と作る人が分業されたのか、本当によくわかりました。肉って、肉って、本当に売りにくいよ!! すぐいたむし。食べごろも短いし。 いいなあ野菜は、と何度思ったかしれない。エジプト人とかモロッコ人の肉屋は、みんな冷凍庫もろくにもってなくて、売り切るんだぜ。新鮮なままに。在庫は生体(生きてる状態ね)のみ。ひいいいい。相当頭が良くて働き者でないとできない仕事という国民認識が根強くあるわけもわかったよ。

ところで骨は最後みなさんにあげました。いい出汁とってください。
脂肪も持って行った分は配りました。煮て、バットに汁をたらして、ラードとってください。
でもまだあたしの小さな冷蔵庫いっぱいに脂肪が残ってるの。煮てるんですよ。今。小肉っていって、ちょっと肉がついたままの脂肪なんです。これをぐつぐつ煮てるとどろどろになってるんだけど、なんかものすごくおいしそうな匂いがします。これ、何を作ればいいんだろう。ラードとったあとの搾りかすで何をつくればいいんだろう。ものすごく美味いのよ。ただ見てくれは変だけど。

皮は、塩漬けのまま土間に広げてある。これで半年もつとはいえ、この家を引き払うときに、Nさんのところに置かせてもらう。それで場所借りてなめすかもしれない。すいません、ありがとうNさん。しかしまだ未定。なにしろミョウバンなめしやったことないのよね。レシピがあるだけなのよね。脳味噌なめし革は、経験あるけど、あの革はふわふわで製本に向かないのだ。うううううう。

頭がい骨は、アムリタ食堂さんから縦割りのももらった。ゆめの歯があるから、これをピアスにしよう。まるで山岳民族だね。きれいなの作ろう。 レプリムールに伸の丸ごとの頭がい骨がある。頭蓋骨標本にするならば、希少種の中ヨークにするべきだと思ったから。引き取らないとね。しかしいつ標本をつくれるというのだろうか。

という具合にして、食べる会が終わってもまだまだ彼らの残骸はそここにいて、まだまだあーしはへとへとになりながら処理にかけずり回っているのです。


長くなりましたが最後に。
食べる会をすることについては豚を飼う前からの懸案事項でした。あーしは数字が苦手なうえにグルメでもなく自宅に人を呼んでホームパーティーのようなものをするのも大嫌いな気質ですので、こういう会をどのようにしたらいいのかを考えるのが本当に苦痛でした。しかし自分の育てた肉はある程度大勢の人に手伝ってもらって普通に美味しく食べてもらいたかったのです。はあ。これがなにしろ難しい。
散々さまざまなところで企画を寝かされたうえに迷宮入りとなり、どんどん豚は育つし(ここがつらい)、もう諦めるしかないかとズタズタぼろぼろになっていたところでシアターイワトの平野公子さんが三秒即決でうちでやろうと言ってくれました。どんなにうれしかったかわかりません。同じく、面倒くさい料理を引き受けてくださったリーさん、成尾さん、家坂さん(アムリタ食堂)にも本当に感謝しております。

そんなこんなで決めるのが遅かったもので、会場が開いている日にちは一日しかなくて、そこでどうしてもやらねばならなくて、それなのに思ったよりも豚が育ってくれなかったりして、屠畜を伸ばしたもんで、考えていた保存食を作ってもらう暇がなくなってしまったり、ラードを煮る時間もなくなったり。

とまあそんな感じでありました。
おそまつさまでございました。
お肉美味しかったというメールを複数いただいております。嬉しいです。なにより嬉しいです。ありがとうございました。

愛しい彼らを食べた感想はいずれ原稿で。
得難い体験をしました。まあいろいろ大変でしたが、
あの感覚を味わうためだと思えば、これまでの苦労は、仕方なかったのだと思えてきてはいます。
東京に帰ったらしばらく自閉します。仕事以外のメールの返事がなくても心配しないでください。
by riprigandpanic | 2009-10-01 23:35 | 三匹の豚とあたし


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