「ほっ」と。キャンペーン

狂っているのは誰か

新刊も出してないのにお座敷がかかったので
トークに出ます。

宮田珠己×高野秀行×内澤旬子トークセッション
『スットコランド日記』宮田珠己著(本の雑誌社刊)と『アジア未知動物紀行』高野秀行著(講談社9月1日刊)の発売を記念して、トークセッションを行います。

会場にはエンタメ・ノンフ三銃士のひとり内澤旬子も駆けつけ、「たぶん豚の話?!」を展開する予定。まったく予想がつかない3氏のエンタメ・ノンフ的人生に迫ります。

開催日時 2009年9月2日(水)午後7時~
会場 ジュンク堂書店新宿店8階喫茶
参加方法 お申込は、ジュンク堂書店新宿店7Fカウンターにて。電話予約(03-5363-1300)も承ります。

入場料 1000円(ワンドリンク付き)
問い合わせ先 ジュンク堂書店新宿店 TEL03-5363-1300




実はもうおひとり、新刊を出された方の版元からトークの相手として打診を受けておりました。八月以降の上京に関しては、とにかく豚の餌の食いが早すぎてどうなんのか読めないので、

「豚小屋の掃除と餌やりをする人員を一人派遣してくださるのならば東京に行きます」

というお返事をしております。大真面目の返答です。が、前述の版元様は断りの方便と勘違いされたのか、以来メールのお返事がありませんので、話は流れたものと思われます。んが、ここで「なんだよ、こっちのトークには出るじゃないか」と思われるのが心苦しいので以下の事情を書きます。

 高野さんの新刊の版元である講談社の担当編集者ノリピー(仮名)は、伝説のロボトミー編集者として名をはせていらっしゃる方であります。彼の逸話は極秘の文書として書き手の間をチェーンメールのように、しかも一行ずつ逸話を増やしながら、回っているとかなんとか。しかし彼は今回著者の高野さんを社カメの森さんに押し付け?我が豚小屋にはるばるいらして一晩の留守番豚小屋掃除をしてくださるというのです。そんな条件を出すあーしが狂っているのか、それをマジで受けるノリピーが狂っているのか。
 そしてなにより高野さんに担当編集者不在でいいのか、それくらいならばミヤタマ部長と二人で話せば済む話じゃないのでしょうか、と聞いたところ、

「おれも奴の顔を見たくないから、ちょうどいいよ。ミヤタ部長とは話しすぎてもう話すことないし」

というので、んじゃまあお言葉に甘えて馬鹿話でもしにうかがいまっさ。ということになったのでした。


よくそういうことを平然と依頼するなあ、おい、という頼みごとをされることがよくあります。大抵の場合はその人と深い面識もなく恩も義理もないわけで、そういう場合には金銭で調整するしかないわけで、あんまり楽しくもない交渉というものをせねばなりません。んが、金銭で調整しきれないことも非常によくあります。そういう時に金以外のことを、金以上のこと、とびきり面白い情報だったり、人脈だったり、地道な労働力だったり、を提供できる人に、あーしは弱いです。今回条件を提示したのはあーしのほうですが、真に受けて立ったノリピーの心意気を買おうと思います。たとえ高野さんに
「彼はぜったいウチザワさんの豚を逃がしてしまうだろう」といわれていても。

大丈夫、扉に南京錠かけて、鍵持って上京しますから。出入りは柵を乗り越えてね☆ノリピー。うちの夢はマジで膝裏に激突して人を転ばせようとするから、気をつけてね。
 

あ、今月某ムックの取材での上京は、そこの編集部に出入りしている若いライターさんがお留守番しにきてくださることになっています。ここの編集者も狂ってるかもしれません。



それにしてもミヤタマ部長のスットコランド日記http://www.webdoku.jp/suttoko/の7月9日を読んで唸ってしまった。まるで逆だ。ミヤタマ部長とは本の趣味はかなり合うのだが。
あーしは高校生の時も大学生の時も、将来自分はごく普通に結婚して家庭に入って子どもを育てるごくごくつましくささやかな、けれども安定した、それこそがかけがえのないものだと自負できる人生を送るのだと思っていた。大海原に漕ぎ出すなんて、想像すらしたことがなかった。ひろびろとした未来なぞ自分には不釣り合いだと思っていた。当時出会った人に将来の豊富を聞かれて「サラリーマンの奥さん」と答えてよく不気味がられたから、とてもそういう人生を送るようには当時からできてなかったようなのだが、本人は頑としてそうなるものと思い込んでいた。

それから二十年経ち、結婚はしたけれど、当時思い描いた「所帯」から遠くかけ離れ、廃屋で豚と暮らしている。望んでしていることとはいえ、こんなんで人生良かったんだろうかと、日々呆然としているのも事実である。イメージとしては砂漠の中に一人で立ちつくしているという感じである。右も左も前も後も、来し方も、進む先すら砂嵐の中にあり、まるで見えない。一歩踏み出したらサソリを踏むのかもしれない。

たぶん平均的な日本人女子よりハードボイルドに生きてるんじゃないだろうか。ま、人によく笑われるので、ハードボイルドとは言えないのかもしれないが。ふん、笑いたきゃ笑え。そして「所帯じみてない」からといって、溌剌とかっこよくしているのかと言えばまったくそうではなく、日々うんざりして面倒くさくて、疲れて、何かに怒っているのだ。なにしろ「死にやがれ」と「ぶっ殺す」と「あー早く死にたい」を口癖にしているのだから、とても幸福とは言い難い。

それではかつて抱いた「サラリーマンの奥さん」にあわよくばなりたい、もしくは、なればよかったと今も思うかというと、全くこれっぽちも思えず、なるようになったのだとは、思うのである。だから、砂漠に立つのはかまわないというか、もうしかたないのであるが、せめて砂嵐は止んでほしいものだと思う。どこに進むのかくらいは見ながら決断したい。

ミヤタマ部長のマネをしようと思ったんだが、全然似ませんでした。とほほー。

次回衝撃の告白をいたします。タイトルは 豚の呪い。
夢に呪われちゃいました☆えへ。
by riprigandpanic | 2009-08-08 00:08 | お知らせ


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