グレイトフル・クレイジー・デッド・ナイト

小学館ビックコミックスペリオールにて
「ひとガキ」という連載をしております。

最近こもりっきりで豚の世話と原稿に追われておりますので
ネタが尽きてまいりました。

で、伝統なんですかね、漫画編集者さんはそういうところのフォローがとてもマメですね。ありがたいです。エエ市のボトムエンズなスナック巡りツアーを敢行しましょうということになりました。ええ、まあ担当Hさんの夏休みのための前倒し締切に協力するっていうことでもあるんですけどね。Hさんの家庭円満のために。締切は二日後です。待ったなし。ストックもなし。超やばい。

看板見てて行ってみたいスナックがやまほどあるんですよ。ここには。親不孝通りなどという道もあるのです。

こちとら金曜日に徹夜明け上京して朝からぶっ通しで八件の打ち合わせと受け渡しとをこなして十二人の人と詰めた話をして、合間に原稿まで書いて描いて、丸一日気絶していたんですわ。

で、一日置いてもまだまだ身体がどろんどろんの状態の中で、スペリオール部隊到着。担当Hさんととがしやすたかさんの担当で、あの脇の切ない男心あふれるアオリを書いているGさん。それからなんだかあとからカメラマンの平山氏が合流したいという。

この平山氏、Hさんがとにかくあーしに会わせたがってて、豚を撮ってもらいましょうといって、以前に都内の喫茶店で会ったんだが、とにーかく変な人で。グランドキャバレーとか、闘犬とか、見世物小屋とか、なんだか妙なもんばかり撮ってる。言動も不審。あーしはこう見えて案外エキセントリックな人が苦手なんで、引き気味だったんで、その後とりたてて連絡をとることもなく。だって豚なんて普通じゃん?とくに珍奇でもないしアンダーグラウンドでもないよ?屠畜だってそうだよ?普通のことだよ? ストリップとか見世物小屋と一緒にされても、なあ。と、まあ、あーしにもちったあある、「ノンフィクションライターとしての生真面目さ」を発動させてですね、いたんですよ。はい。

で、まあ来たいならどうぞということで、で、一軒目のすごい変な名前の、入ってみたら普通の居酒屋でがっくり、な店で飲んでるところに合流。「あ、どーも」と入ってきた瞬間から、エエ市の風俗、オネエチャン状況について、ここ十年くらいの流れと歴史を披露。駅からタクシーに乗ってる間に運転手さんに取材したらしい。す、すげえ。この人。昔はすごかったけど、警察が入って某国からのお姉ちゃんたちはちりぢりに、とかいう話ですわ。なんかあーしの住んでる店にも異国のおねーちゃんがいっぱいいた時代があったらしい。えー、だってあーしの家なんて、普通の座敷じゃん。いや、そういう普通の店で、売り買いがあったらしいですよ。そういうものです。えええええ。にわかに信じがたいおとぎ話のような風俗伝説が展開。ほんとかよ。ここで??

てなところで二件目のスナックに移動。目をつけていたスナック ニューカッパはとっくにつぶれていた。じゃあネオンの電気つけんなよ!!スナック誘惑といい、ここらの電気料金はタダなのか?? というわけで、居酒屋の人に送ってもらってお客さんがお勧めする親不孝通りのスナックへ。森をバックにした暗闇にポチりと浮かぶスナックは、まるでアメリカのど田舎の場末にいるような、奇妙な感じで、みんなでクラクラする。異国だよマジで。関東とは思えん。

んが、入ってみたら、ごく普通の、神保町あたりのスナックと変わらんでがっくり。おねーさんたちも、トウはたってたけどごく普通。でした。はい。あららららららららららとか思っていたら、そこで平山氏が炸裂した。
「あのーここら辺で、こういう感じのラブホテルないですかね」と、携帯をぽちぽちやって出てきた写真は、ミロのビーナスみたいな二枚貝がぱっくんしてるベッド。のえええええ。なんじゃこりゃ。手動で動くんだそうで。また携帯とはいえこいつの写真は色が鮮やかでかっこよくも、いかがわしさ満載。おねーさんもドン引きで「ありえなーい」と叫んでる。あーしも一緒に叫んだよ。「こういうのもあります」て、またなんだかまあるいプラスチックのケースの宇宙船みたいなベッドの部屋。「これはもっといやああああああ」「カラオケがあるより信じられないーーーー」「ぎゃあああああ」いや、今は東京某雑誌でラブホテル特集をやると一番売れるんですよ。ま、こういうところで撮影するとですね、たいていの女の子は五分で脱ぎます。とかなんとかいいながらひとりで奇妙な笑い声を上げながらラブホテル論をぶち上げる。「検索したところ、このあたりですと白亜ってラブホテルがそういうところらしいんですけど知ってます?」「知らないですー」とおねーさんが目をそらす。いや、入ったことあってもいいにくいだろ、あんたそれは。
 それではと、Hさんがストリッパーをうたう。やけくそでHさんと三年目の浮気をデュエット。あーもうなんだかすごく楽しいけどなんだろう、もうすこし普通にたのしい感じでもいっこうに良かったのに、なんでこんなにねじれ狂うのでしょう。
 
 三件目以降にはあーしのネタが降臨してくださるような店になるのでスペリオールで読んでいただければと思いますが、この親不孝通りのおくのつきあたりに、ワンルームマンションがあったんですよ。壁に「ワンルームマンション」って書いてあるの。なんでこんなところにあるんだろうねえっつったらまた平山氏が「ここで連れ込んでできるようになってるはずです」と自信満々に語る。なんなんだよーそれ。この人と話してると頭おかしくなるよ~。以下続く。
by riprigandpanic | 2009-08-03 21:40 | エエ市だより


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