つまりは

彷書月刊 特集 旅の空にて 2009年1月号



高野秀行さんの「アヘン対覚醒剤」を読んで深く肯んず。

いやほんとうに、最も危険で野蛮なものは、遠くにあるわけではないのです。
旅に出るたび戻るたびにけっこう打ちのめされますよね。
日常こそが冒険です。ていいますか、辺境の地でであった「ごく普通の」女子の問わず語りに途方にくれる高野さんの顔がものすごく想像つきまして(そう、高野さんというとちょっと困った顔をしているところを思い出すのはなぜなのだろう)、笑わせていただきました。


そして我が恩師
鎌田東二先生の「異界の旅と東山修験道」
を読んで、京都に引っ越すとはそういうことだったのかと納得す。
変化はだれにでも訪れるものだけど、先生は本当に赤子のように素直にご自分の感覚に従い、劇的な変化もやすやすと受容される。ありえねえだろと思いつつも羨ましい。

わが身こそ異界を孕む闇なれば
どの空見れど果てなく深し   鬼

まさしく。
このごろ海外にいるときよりも日本にいるときのほうが先の見えない旅をしているようなのであります。いや、本当はずっと前からそうだったのだ。ただずっと気づかないフリをしていただけなのでありましょう。


関係ないですが
つのだじろうとつのだ☆ひろが兄弟だなんて、ぜんぜん知らなかった。
by riprigandpanic | 2009-01-05 14:20 | ほんっ


<< ノンフィクションの末裔 やめられない >>