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日記はこの下から
junkouchizawa@gmail.com

メールアドレスを公開しているつもりなのですが、トップ画面にないとわからない方が多いようなのでトップにしておきます。見苦しくてすみません。
niftyのアカウントCYM01760@nifty.ne.jpを7月めどに終了し、gmailに統一します。現在転送手続きしております。お手数ですが仕事関係の方は書き換えをお願いいたします。gmailとアドレスブックを同期させることができた暁には仕事関係の方々に一斉メールを送りたいのですが、それがどうにもできません。もうしわけありません。

通常日記はこの下にあります。仕事のご依頼その他すべてご連絡は上記にお願いいたします。タイトル頭に「空礫日記」と入れてくださると、SPAMと誤認して雲のどこかに紛れさせてしまうこともありません。より慎重を期したい方は、版元を通して下さる方が無難かと思います。

大変お手数ですが、なにかを郵送される場合も事前にメールいただけると大変助かります。
移転しております。

基本的にコメント欄を設けていませんのでなにか公開でコメントされたい方はツイッターにお願いします。アカウントはこちら@riprigandpanic 

お願いばかりで何様かよ!と思われたかもしれませんが、事務処理能力のない個人事業主故、効率をはからねば連絡が滞ってしまうためです。誠に恐縮ですがよろしくお願いいたします。

ルポライター、イラストレーター 
内澤旬子

2012年2月22日発売『飼い喰い

# by riprigandpanic | 2012-05-13 21:14 | 連絡先
出演します
来週5/6の東京FM「東京ガベージコレクション」で「飼い喰い」についておしゃべりさせていただきました。よろしくおねがいします。その翌週は「おやじがき」です。恐縮きわまりない……。

京極夏彦さん、平山夢明さん、どうもありがとうございました。
# by riprigandpanic | 2012-04-30 03:02 | お知らせ
毛のない生活

毛のない生活

山口ミルコ / ミシマ社


ミシマ社の三島さんから手渡され、
読もうと思いつつも、なかなか開くことができなかった。すんません。
9Gくらいの圧力がかかっていた。読めば自分が手術を繰り返していたときのことが蘇る。
それがなんとも怖かった。はい、怖かったんですよー。

自分が病から遠のきたがっているんだと思い知りました。
元気になればなるほど、とはいえ今現在の私は腰痛に悩まされているんだが、
ともあれ傷口がかゆいだの、左腕がしびれるだの、ホットフラッシュだ、
乳首が残るか残らんか、シリコンいれるかどうか、
などというのが日常だった頃は、
そんなに怖くもなく、楽しくもないけど人生こんなもんだろ的に
やさぐれやり過ごしていたのだけれど、

元気になればなるほど、もとにもどるのが憂鬱になる。
いつかは戻るんだろうけど(うちは父方も母方も凄い確率で癌に罹患しているので、このまま高齢になって癌以外の病気で死ぬ確率はとても低いとは思っている)な。


しかし病気とはその人の生き方そのもの。
おんなじ乳癌であっても、がん細胞の性質の違いもあろうが、まあそれすらも個性と言えるし、
有効な治療方法も違えば、選択の仕方によっても違ってくる。受け止め方も、人それぞれ。
これまでの暮らし方をどうとらえ、これからどう行きて行くのかも、やっぱり人それぞれ。
この本を読んでいると、どうしても自分のビフォーアフターの暮しぶりと比べてしまう訳ですが、
まるっきり違う。びっくりするほど違う。

著者と私は
ほぼ同世代にして同じ業界とはいえ、天辺と地辺にいたわけですから、違って当然です。

かたや忙しすぎ、稼ぎ過ぎ、贅沢しすぎて病み、
かたや貧困とやりたくない仕事と割りに合わない仕事の負のループで病んだわけです。

これまでの暮しで心身を痛めつけていたのはおんなじなんですがね。

これからは身体も心も気持ちよくいたわってやらんとな、と思う気持ちは一緒なんだけど、
それで実践してる事も、思い至る事も、見事に違う。

これまでの暮らしを見直して、ミニマムにしようとしているというか、せざるを得ない彼女と、
もうすこしだけ人間らしい暮しにしようとしている私。

はい、仕事をいただけている間だけでも、居心地の良いベッドルームを作ってたのしく寝ようじゃないかと、生まれてはじめて思っています。当然身の丈に合わない贅沢なんじゃないかと、ビクビクしています。でもたぶん老人になって、仕事もなくなったらまた畳の小さなアパートに湿った布団しいて寝る暮しなんだろうから(山にこもりたいところだが)、向こう十年くらいはいいかなーとか考えてみたり。ビクビクしながらも、どっちかと言えば、拡大傾向な私です。

彼女も私も、あと五年でどんなふうに落ち着いて行くんだろうかと、余計なお世話だけど、考えてしまう。癌は長い長い病だもんで、完全に縁が切れたと思うことは、この先もない。で、そのなかで、やっぱり治療期間に得た痛みの記憶がね、ふつふつと、「これまでとは違うバランス」を求め続けてしまうはず。方向もやり方も違うけど、それはとてもよくわかります。

きっと彼女はいいペースで仕事を少しずつ丹念にこなしてゆくのではないか。いや、きっと(優秀な編集者だった人はフリーになっても大変優秀なのである)そうなるでしょうし、自分だってそうありたいと思ってるんですがね。いかんせん私は仕事がのろすぎたし、今も早くはないから、焦りまくる日々。あんまり身体に良くないです。


それと
抗がん剤の治療はやはりとてもツライんだなと、読んでみて思った。痛々しかった。
毛の抜けた皮膚は、痛いものなんだ。知らなかった。そして髪が抜けることに関しては
自分はそれほどショックを受けないんじゃないかと思っていたけど、それもやってみないと
どう感じるのかはわからんな、と思い直したのでした。

ホルモン療法と一緒で、どうツライのかは、人それぞれだから、
彼女が書くように、やっぱり結局自分で味わってみるしか、ない。

そしてやってみてキツかったからやめたという彼女のやり方は、
私にはとても腑に落ちるものだった。

結局はやってみないと、わからないことなんですよね。



癌について書くのは、なかなか億劫なことなので、
この際だからついでに書いておくと、
シリコンの胸は、案外なじんでます。
ちょっとウワツキであることの不便さは
あるものの、それでもなじんでます。

見た目もうっすり脂肪がのったのか、自然に見えて来た。
自分が不自然さに慣れただけなのかもしれないけれど。
触り心地もこころなしか柔らかくなったように思う。

麻痺していた感覚も、全て戻っている。
切った分だけ、だから左右それぞれ三回麻痺したんだけど、
毎回よく蘇るものだと関心する。

傷も以前より赤みが落ち着いて来てます。
たまに皮下に泡のようなものがぽこっとできるんだけど、また消えて行く。
最初は焦ってセンセイに相談したけど、この感触、
癌なわけないじゃんと笑われて、ムッとしたけど気にならなくなりました。
しかしあれは何なんだろうか。
なぜたまにできては消えて行くのか、理由が知りたいところではある。

もしゼンテキしないで放射線治療してたら、今頃どうしていただろうかとか、
日常ではほとんど考えませんし、切った乳腺に未練を感じる事も、ないです。
たぶん違う自分がいた(もしくはこの世にいないか)でしょうが、
やっちまったもんをどうこう思い患っても仕方ないんで。
イヤな過去と同じで、考えない。思い出さない。ただそれだけ。

いまのところ、そんな感じです。




# by riprigandpanic | 2012-04-30 02:51 | ほんっ
展示会をやります
いつもお世話になっております、スタジオイワトで
イラスト原画とこれまで蒐集してきた本の展示即売を行います。

行きたいのに会期中会場へ来れないという地方在住のみなさんへ。イラストはこの本のこれとご注文いただければ発送してくださるそうです。一点に注文多数の場合はくじびきにします。スタジオイワト平野公子さん宛にメイルを。haru@jazz.email.ne.jp

「本に恋して」「印刷に恋して」のイラストに関してですが、二色刷りにして六版とかトレペで重ねて描いてます。文字スミ、文字イロ、イラストスミ、イラストアミカケスミとかそんな感じで……。超悲しい手書きトンボで、合わせももうズレてるはずですのでそれだけご了承くださいませ。現物が見れない方は想像しにくいかと思いまして、一応。

これらは、命削ったと思います。イラストだけ担当していたから、なんとか描けた。長文書くようになったらもうあんなイラスト、同時入校できるわけがないつうか、集中力がもたない。ヘタレですから……。







あ、「印刷に恋して」今年入って五百部増刷かかりました。ロングセラーです。
ありがとうございます。

印刷に恋して

松田 哲夫 / 晶文社

# by riprigandpanic | 2012-04-21 12:01 | お知らせ
メラメラと
『飼い喰い』トークイベントはようやく一段落いたしました。
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。能町みね子さん、服部文祥さん、上原善広さんと、それぞれ全然違う切り口で密度の濃い話ができたので、こちらとしてもやりがいあり楽しかったです。ま、へとへとにもなりましたが。
「月刊世界」誌上で対談してくださった角田光代さんともども、本当にありがとうございました。
それと、
たくさんの媒体で取り上げていただきまして、恐縮です。

ブログに書けませんでしたが、16日にはニコ生ノンフィクションにも出していただきました。
藤井誠二さん、湘南びゅあハムの平井三郎さんも、どうもありがとうございました。
平井さんは弁が立つのでどんどん話をする場を作ったらいいと思いますよ。

インタビューやラジオなどがまだちょこっとあります。
媒体はまだ申せませんが、稲泉連さんにインタビューしてもらえるのが楽しみです。
あの去年行われた週刊ポストの大暴走鼎談を綺麗にまとめた手腕を見せられて以来、もう一度お目にかかったらお礼を言わねばと思っていたので。

そのときの大暴走の戦犯の片割れ、服部文祥さんとは、こないだのトークでもお客さんをはるか遠くに置いてけぼりにして、バンバントチ狂って爆走しまくりましたが、それは杉江さんが活字にできない部分を丁寧に削ぎ落としてくださり「本の雑誌」に収録されますので読んでやってください。はっきり言って面白いです。

さて、本題です。
高野秀行さんの新刊

未来国家ブータン

高野 秀行 / 集英社

「未来国家ブータン」

私がブータンに興味があったのは、なんだか遥か昔のことのようで、
今なんだか幸福度が高くエコだということでもてはやされているのを凄まじく遠目にみていたくらい。

高野さんは独特の感覚で、ブータンという国にちょきちょきと、歩く速度ではさみを入れてゆく。歩いた分だけで、それがブータンの全てではないのに、すごくいまのブータンの空気が伝わってくるのだ。上手い。人々がなにを恐がり、気にして、楽しんでいるのか。彼らが幸福を感じて暮らしている理由も検証しているのだが、程よく冷静。憧れたところで、いまの日本がブータンになれるわけがないしな。

食肉や動物を殺すことに関するタブー観、差別の歴史などにも触れているのはありがたいところ。

しかし一番うなったのは、
「それにしてもなぜここが国家なのか」という問いなのだった。そうそう、これってみんながブータンに対してなんとなく思いながらも無意識に引っ込めてしまいがちなんだよね。ミャンマーや雲南省など?周辺の地域を丹念に歩き旅してきた高野さんがつぶやくからこその深みと説得力で、迫る。


ちょうど先日私はイスラエルを取材してへろへろになって帰国してきた。数十キロ先では空爆が繰り広げられているにもかかわらず、それが信じられないくらい静かで美しいゴラン高原を見て、入植第三世代のイスラエル人たちと話をしながら「国家ってなに」「ユダヤ人てなに」という問いに向き合っていたのだった。

しかし取材は「屠畜紀行」のためだったので、そうそうたくさんは書けない。ああ、私も一冊まるまるひとつの国で書いてみたいぞ、ちくしょう!!と、「未来国家ブータン」を読みながらもだえてしまったのであった。ていうかだんだん食肉とは別に、イスラエルもう一回取材して一冊書きたい気分がたかまりつつある。高野さんのせいです。

次の本になるのかどうかわからないけれど、高野さんはソマリランドの取材もしている。ここでもまた高野さんの目と足でたどられた「国家」を目にすることができるに決まってる。今からものすごく楽しみなのである。

# by riprigandpanic | 2012-04-21 02:46 | ほんっ


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